ディズニーランドのアトラクションにもありますが一度も乗ったことがなかったり。そして映画も見たことなかったり。

子象のダンボは耳の大きなことを理由にいじめを受ける。身体的特徴を理由に酷いいじめを受けることは現実に多々あります。そうしたいじめっ子がすごい特技を身に着けていじめた相手を見返し、地位を手に入れることでいじめを克服する。スカッとするのですが、現実問題として考えると、そこまでしないといじめって克服できないものなのかなと思うし、そういったことができる人は限られているからそこからいじめを抜け出すことはなかなか難しい。まあ、いじめに限ったことではなく迫害を受けている人たちは「なにかしらの特技」がないと認められないみたいなところはありますね。たとえば、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)……つまり性的マイノリティは独創的なアイディアを持っているからもっと活用すべきだ、みたいな。言ってる側に悪意がないのは分かりますが、実際はそうでない「ふつう」の人たちが多いわけでして。活用できないようなふつうの人たちでも迫害されずに生活できるようにすべきだと、ぼくは思います。

それはさておき、「ダンボ」では陰湿な女性(象)たちが主にダンボをいじめている印象。まあ実際こういうおばちゃんいるけれど、あまりにも偏りすぎてないかなーというかんじですかね。
ダンボをいじめるのはゾウ達ではなくクラウンもいるのですが、こちらはどちらかというと陰湿というよりももっと無邪気な部類に入る悪質さですね。まあ、まだ1941年ですし仕方ないかなとは思いますが。

映像として見ていて一番印象に残ったのは、やっぱりピンクエレファントかなあ。もし小さいときに見てたらトラウマになってたんじゃないかなと思うくらい強烈なシーン。時代も時代だしスタッフも精神的にキてたんじゃないかなと思うくらいイっちゃってる感じです。なんていうかキマってるというかキメてるっていうか。
映像技術の面だと、とてもカラフルで次から次へと象が姿を変えていくのは当時としてはかなり画期的なのではないかなと思いました。