立場の違う2匹の友情を描いた物語。
種族は違っても仲良しでいられるはずなのに社会的地位が友情を引き裂くことの悲しさというかそういったものを描いている印象でした。

猟犬のコッパーときつねのトッドは一番の親友。けれどコッパーは猟犬なのでいずれきつねを狩らなければならない。子どものときは無邪気に遊び合っていたのに、大人になってどんどん隔絶していくのが悲しい。
トッドがわざとではないとはいえコッパーの先輩犬のチーフに大けがを負わせてしまったがために、コッパーと彼の飼い主のエイモスに追われるシーンは戦争のきっかけを暗喩しているのかなとちょっぴり思ったり。
最終的にはエイモスとコッパーを襲う巨大熊をトッドが倒し和解(ただしもう関わり合うことはない)しますが

ヴィランらしいヴィランはいない作品だと思いましたね。猟師のエイモスもコッパーやチーフを可愛がっていますし、猟師という職業柄動物を殺しているだけですし。かなり短気で何もしていないトッドを追い回すのはどうよと思いますが、それくらいですし。コッパーが最後にトッドをかばったときは復讐をやめますしね。
深く掘り下げてみたい作品だなとはちょっと思います。一通り見終わったらまたもういちど観てみようかしらん。