いつものように映像はっつけようと思いましたけれど公式で配信してなかったので今回は映像なしです

アーサー王の少年時代を描いた作品です。

王不在の時代に、力のみを恃んで成り上がろうとする騎士たちを皮肉った作品となっています。
テーマは「知識こそが魔法の鍵」。ただし、このテーマの歌は本編未収録です。

アーサー王が主人公ということで、「ヘラクレス」のような武勇伝が語られるのかと思えばそうではなく、しがない召使いのワート(アーサー)が魔法使いマーリンのもとで知識を学び、ちょっとした(ほんとうにちょっとした)冒険をするお話。知恵を使って、機転を利かせることの大切さを説いています。
物語の盛り上がりは、ラストで王の資格を持つものだけが抜けるという「王様の剣」を抜くシーン、よりも途中で登場する悪い魔女・マダムミムとマーリンが戦うシーンですかね。
マダムミムは自分が醜いことを誇りに思っている、ちょっと変わった魔女。卑怯なことが大好きですが、なんだか愛嬌があります。彼女とマーリンの変身合戦はなかなか面白い。ミムが凶悪そうな生き物に変身するのに対して、マーリンは小さい動物(ネズミやウサギ、芋虫)などに変身して翻弄します。最後にミムが紫色のドラゴンに変身したときは、病原菌に変身して彼女を斃しました。これも、力よりも知恵が勝つ、ということなのでしょう。

ラストでワートが剣を抜くのが、やたらとあっさりしているのが逆によかったですね。武闘大会で騎士たちが王座を巡ってぶつかり合う中、無欲な少年があっさり「王様の剣」を引き抜いてしまうという皮肉。王になった後にワートがちょっと困惑気味なのもいい。


あとは、特典映像にグーフィーと、あとミッキーの短編アニメが収録されているのですが、このミッキーの巨人退治のアニメが小さいときに観ていて大好きなもので、ちょうど「久しぶりに観たいな」と思っていたところだったので運命を感じましたね、ええ。
特に、巨人が農家を椅子代わりにして座って、カボチャをばりばり食べたり、井戸を引っこ抜いてまるでコップみたいにして水を飲んだり、藁で葉巻を作りストーブをライター代わりに火をつけるシーンが大好きでした(笑)タイトルをよく覚えていなかったので探せないなあと思っていたので、よかったです。
ただ、グーフィーの短編にしろ、このミッキーの巨人退治にしろいずれも結末には美しい王女との結婚があったので、いずれも女性はトロフィーなのだなと思いました。試練の末に女性を手に入れると言うのは、物語の定型のようなものですしおすし。(グーフィーの方に出てきた王女がエスメラルダ姫というのには笑いました。どこかから判事の声が聞こえてきそう)