平均寿命 | チャコティの副長日誌

チャコティの副長日誌

主役になれない人生を送るおじさんの心の日記.
猫と映画、絵画、写真、音楽、そしてF1をこよなく愛する暇人.
しばし副長の心の彷徨にお付き合いを….

 

 


父がもう93歳になった.

父はかねてから自分は60代で逝ってしまうと言い切っていた.
彼の父、私の祖父は60代半ばで、私を抱いたまま寝床で
脳溢血で逝ってしまった.いわゆるピンコロである.

そんな家系ゆえの父の発言だったのだろうが、若い頃虚弱だった
らしいが、歳を取るにつれ健康になってきている.今や風邪さえ
ひかない.

もう男性の平均寿命81.41歳をはるかに超えてしまっている.
そこで、平均寿命に関しての与太話を. 「生命表」(厚生労働省)によれば、
1947年には50歳代だった 平均寿命だが、その後着実に延び続けている.

2020年7月31日に 厚生労働省が発表した19年の平均寿命は
男性81.41歳、 女性87.45歳と前年に比べそれぞれ0.16歳、0.13歳
延びている.

ちなみに、同じく「生命表」には、各国の平均寿命の年次推移が掲載
されていて、平均寿命は世界的に見ても延び続けている.

日本は他国に 比し相対的により寿命は長いが、日本だけ平均寿命が
伸びているわけ ではないのだ.

そもそも平均寿命とは「その年に亡くなった人の平均年齢」ではない.
2019年の平均寿命が男性で81.41歳だからといって、2019年に
亡くなった男性の平均年齢を計算すると81.41歳になる、という ことではない.

実際には「平均寿命」というのは、「0歳時における平均余命(ある
年齢の人々が、その後何年生きられるかという期待値)」という意味.

言い換えると「0歳児が何歳まで生きられるかを統計的に予想した数字」
なのである. ちなみに、日本の生命表には「10万人が生まれたとき、
ある年齢に達する まで何人生存し、その年齢の内に何人が死亡するか」
という数値も時代別、 男女別に計算されている.

それによると昭和30年(1955年)では、65歳の生存割合は男性で
61.8%、女性で70.6%となっている. これに対し、令和元年(2019年)では
それぞれ、89.6%、94.5%.

60歳男性の平均余命は、23.97年である.ではおよそ83~84歳で
皆死ぬかと言えばそんなことはなく、85歳の平均余命は6.46年、
90歳の平均余命は4.41年と続く.

つまり、平均余命とは「この年まで生きられた人は、平均ではこの年数
生きられる」目安だというふうに捉えればよいのである.

自分の余命を知りたければ、「生命表」で自分の年齢の平均余命を
見ればよいことになるのである.

となるならば、副長の場合はあと○□年、父親は△年というところか….
あくまでも“平均”ですからね(笑).


(以上日経web JX通信社松本 健太郎氏の文を一部引用)