カンボジア総括 | 嘘つき村一番のブログ

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村一番から世界一の嘘つきになるまでのサクセスストーリーをお送りします
誹謗中傷のコメントはおひとり様二回までとなっております

今日は、昨日残った砂を使って家の前の道路を舗装しました。





今日はカンボジア最終日でした。


カンボジアにきて約一ヶ月


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村に通い続けるうちに、自分なりに感じた事を書かせてくだせえ。

たぶん、カンボジアの村って聞くと皆が思い浮かべるのは「貧しい」の一言だと思います。

僕がこの村に初めて来たのは去年の三月でした。「汚い村に行ってみたい」って気持ちで、観光客が通らないような所に敢えて入っていって、実際、ここを訪れた観光客は僕が初めてでした。

その時にアロンが僕に「薬買いたいから2.5ドルくれ」と言いました。日本円で約200円。まあ良いかなって軽い気持ちであげました。
ゲストハウスに帰って、日本人に今日の話をしたら、
「絶対騙されてるよ!」って言われました。

うるせえボケカス、カラスみたいな顔しやがって、って思いました。


それから一年後、アロンに会った時に彼は「あの時薬を買う事が出来て良かった、たった2.5ドルでも俺たちにはとても高いお金なんだ」と言いました。
覚えてた事に驚きました。

この村の中でもかなり格差はあって、一日2ドル稼ぐ家もあれば、8ドル稼ぐ家もあるし、全く収入がなくて一日中ゴミを拾ってる家もあります。
中国の成金みたいな子供もいるし、カラテカの矢部をもっとかわいそうにした感じの子供もいます。

今まで子供たちが元気に遊んでる写真しか載せてこなかったけど、栄養失調の子供もたくさんいるし、一日中裸で働いてる女の子もいます。



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例えばこの子(ヤッタリーン)

たぶん皆は信じてたと思うけど、ケニアからの留学生ってのは実は嘘で
ヤッタリーンの親は朝からお酒ばっかり飲んで、しょっちゅうヤッタリーンの事を殴ります。
それでもヤッタリーンは皆と一緒に居る時はすごい楽しそうだし、みんなに勉強を教えたりしてます。



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ピャッカダイ
めちゃくちゃ良い子でめちゃくちゃ可愛いけど、お父さんはシャブやったり窃盗やったりで捕まってます。この国で親が片方でも居ないってのは、日本のそれとは全く状況が違います。
新しいお父さん的存在のおっさんはフィンランドだかどっかの外国人で、でもお金全く持ってないし、まったく働かないらしい。いつも米粒見つめてニタニタしてます。
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カイカイ
この子もめちゃくちゃ可愛いし、俺の事大好きで、俺も大好きなんだけど、親父はいません。母親も首都のプノンペンに出稼ぎに行ってて、カイカイは親戚のおばちゃんと一緒に住んでます。
おばちゃんは歯がボロボロで妖怪みたいな顔してます。

でも真面目な話、仲良くなった可愛い子供が思いっきり殴られてたりしてるのを見て、

このクソ親父、ケツの穴にマンゴー突っ込んでグリグリしてやろうかな、むしろ一度ケツに入れたマンゴーをお口に運んでやろうかな、ぐらいに思いました。
それでも外国人で村の住人でもない部外者の僕には、止めに入る事も出来ないし、親がいない子供の親代わりになる事もできません。


この村の子供たちは政府の援助で遠くの学校に通ってます。遠くと言っても、歩いて20分から30分ぐらいで、朝の7時過ぎから10時頃まで、一日約3時間学校にいます。
でも実はこの村には、台湾のNGOが建てた学校があります。でもそこの学校にはここの子供たちは通えません。
この村は通りごとに別れてて、僕が行ってる所をAだとしたら、隣の通りのBに去年台湾人が訪れたらしく、小さな学校を建てました。
Bの通りの子供たちはそこの学校に通ってます。
でもAの子供たちは、30メートルぐらいの距離にある学校に通えずにいます。


そんなこんなで、僕はアロンと一つ約束をしてここの村の支援をしてきました。

それは、「村の子供を一人だけ持って帰らせてもらうこと。」


ではなくて、

「子供たちに英語を教えること」

アロンはシンガポール人なので英語が出来ます。
観光業が国を支えてるカンボジアでは、英語が出来るか出来ないかでかなり就職に差が出ます。
お互い初対面の合コンでは、空気が読めるかどうかでかなり好感度に差が出ます。

そのためにはまずは英語を教えられる環境が必要で、初めにアロンの生活環境(トイレや井戸など)を整えました。
宿で知り合った皆さんの力を借りて勉強道具も揃えました。
そんで今は簡易的にアロンの家にホワイトボードを置いて教えています。

世界一周するつもりで家を出た僕はもちろんかなりお金を持っていて、そのお金で小さな学校を建てる事も可能だと思います。でもまずは自分の夢を叶えてから来年戻ってこようと思います。

もし去年あの時、たった200円を渋ってたらこんなふうに誰かの役にはたてなかっただろうし、こんな楽しい経験も出来なかったと思うし、子供を持って帰る事も出来なかったと思います。
勘違いしないでほしいのは、僕は子供が好きなんじゃなくて女の子が好きってだけです。
男の子はバイバイ^-^)/サヨナラ


「お金あげたらそいつはずっと物乞いになる。だから俺は絶対あげない」
前にカンボジアで知り合った岐阜大のお兄さんが偉そうに言ってました。以後、尊敬の念を込めて「偉そうなぶ男」と呼びます。

偉そうなぶ男と同じような事を言う人はたくさんいて、その度にそいつらのあだ名を付けるのはなかなか大変で、

でも物乞いにあった時に、「その人の将来まで考えてお金をあげるのをやめる」なんて人は本当にいるのかなと。
僕は物乞いにあげるかは気分で決めます。あげたくない時はあげないし、可愛い子だったらすぐにあげます。
お金あげると親が働かなくなる、とか言うけども、
カンボジアの人はもとから結構怠け者で、日本人の僕から言わせてもらえば、


やっべ、俺ニートだったわ


まあいずれにせよ、お金あげる時にもちろんその子供の将来なんて微塵も考えません。

でもそうして物乞いしなければならないような状況にいる子供、ガリガリで耳に砂が詰まってる子供を見て何も感じないほうがおかしいんじゃないかなと。
「耳に砂詰めて聞こえるんですか、ここはパチ屋じゃないですよ」
なんて言ってしまいそうになるのが普通です。

偶然裕福な国に産まれた僕たちが、偶然貧乏な国に産まれた子供たちの将来を勝手に、偉そうに決めつける事なんて出来ないのではないでしょうか。

物乞いにお金をあげろって訳ではないけども、僕ら金持ち日本人が一日働けば稼げるようなお金を出し渋って、貧困だのボランティアだのって事を語るのは間違いなんではないかなと。
僕らが物乞いをしないのはお金があるからで、
彼らが物乞いをするのはお金がないから
たったそれだけの事なんじゃないかな。
震災の時にはあんなに募金してたのに、カンボジアの貧しい人たちのために募金する人は全然いません。
「募金の使途がよくわからないからなー」とかって言う人もいるけど、あんたそんなに貧乏なのかって笑ってしまいます。1000円2000円ぐらいなんとでもなるだろと。


貧しい人の為のお金を出し渋る。でも孤児院や学校には遊びに行って、ボランティアやってきたつもりになる。それって違うんじゃないかな。

何か必要としてる人に必要なものを提供してあげる事は、僕ら裕福な人間の務めじゃないでしょうか。
まあ僕は日本で毎週毎週飲んで、キャバクラ行って、ガールズバー行って、カラオケ行って、めちゃくちゃ金使いますけどね。

最後に

お金持ってない友達にご飯おごるのと、物乞いの子供にお金あげるのは大して変わらないんじゃないかなと思います。
おごってあげるのに理由なんていらないし、
結局はおごってあげた方じゃなくて、おごられた方がどう生きていくかで、可能性を作ってあげる事は何も悪い事ではないんじゃないかなって思います。
もしそいつが一生おごられて生きる人生を選ぶのならそれはそれでドンマイって事です。


汚い話になりましたが、
少しでも誰かに伝わってくれれば良いなと思います。

長々とどうもありがとうございました。
明日カンボジア出ます。ヒッチハイクで!