平清盛 第19回「鳥羽院の遺言」
雅仁親王が帝に即位し、後白河天皇が誕生。
乳父であった信西さまのもとには
沢山の方々が媚入りに集まってくる。
それを苦い表情で見ている清盛。
信西さま「やれやれ、やっと離してもらえたわ。
少納言どまりの私に、やんごとなき方々が
こぞって媚びる日が来るとは」
言葉を遮って、一体どういう事か？と尋ねる清盛。
「はっはっはッ
上皇さまの世ねど来ては私が困る。」
清盛「雅仁さまは王家に渦巻く積年の鬱屈より流れ出た膿！
全ての歪みを抱え込んだ毒の巣！
そう言うたのは信西殿ではないか！
・・・さようなお方を帝にして！、、、」
信西さま「さようなお方であればこそ！
私が乳父として思うがままの政が出来るのではないか。」
納得のいかない清盛は「上皇さまはどうなる！」
と上皇の悲運や今までの扱いを訴え詰め寄る。
それを聞きながらも何も言わずにうなずくだけの信西さま。
そして後白河帝が正式に即位。
宴の席に上皇から祝いの歌が届けられる。
恨んでいるはずの上皇からとの事にドキドキ顔の信西さま
詠まれた歌は、一見祝いの言葉を述べているが
みるみる表情を変える後白河帝。
信西さま「あなにくし、、、、、
それぞれの句のはじめの字を繋げると”あなにくし”
実に憎いとの言葉が織り込まれておりまする。」
（サダヲさん鼻声だ・・・
）
暴れ出す後白河帝。
鳥羽法皇は此度の即位は取り消し、帝は重仁じゃ！と取り乱しながら言うが
後白河帝は落ち着きながらゆっくりと
「法皇よ、、、ここは、、、私の世じゃ」
と白河院を思い起こさせる言葉を発し、
鳥羽法皇はこれまでの心労もあり倒れ込んでしまう。
翌年、鳥羽院の病は悪化。
都では崇徳院の挙兵がささやかれる。
病の床で上皇にしてきた事を悔い、これはその報いだと自分を責める鳥羽法皇。
得子はじぶんを責めてはいけないと励ます。
そこでスッと入ってくる信西さま。
「さよう。今は悔いている時ではござりませぬ。
治天の君として、、、
為すべき事を為さりませ。」
この進言により、
戦が起こった際には鳥羽院を守るとの誓文を書くよう命が下された。
清盛は誓文を書けば法皇と上皇の溝が深くなると考え
書かずにいる。
そんな清盛に信西さまが訪ねてくる。
信西さま「まだ誓いの文を書いておらぬと聞く。
何故じゃ。」
沈黙の清盛。
信西さま笑顔で頷き話し始める。
「法皇さまははじめ、、、上皇さまの重祚すらお考えであった。
だがそれは、、、世のさらなる乱れの元ともなりかねぬ。
散々迷われた末に、雅仁さまを帝にとご決断なされたのだ。」
清盛「されど今はそれを、、悔いておられる！」
信西さま「つまりはそういうことじゃ、、、！
どなたが即位されようと、
おふたりが仲たがいなさろうと仲直りなさろうと、、、
時はそちらに向かってうねっておる。」
清盛「そちらにとは、、、」
信西さま嬉しそうに扇子をピシッ！
「すなわち天下大乱！！
誓いの文を書くも書かぬもそなた次第。
ただ、、、
そなたにとって最も守るべきものは何か。
守りたいものは何か。
よーく考えて決めるが良い。」
力強く頷く信西さま。
この事で清盛は平氏一門を守る為、誓文を書くことに決意。
そして、、、、、
清盛の誓文を手に、、、
ニヤリする信西さまｗ
出た～～～～～ッッ
Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(｡Ａ｡)!!!
今回も信西さまの悪そうなニヤリ顔
この悪そうなニヤリ顔！
たまりませんなぁ～
(/ω＼*)