三人の侍 | クラシックギターの交差点

三人の侍

4月15日土曜日、小雨振る沖縄。
コンベンションセンターの海浜公園では花火フェスティバル開催のため、そこらの駐車場にガードマンが立っている。
コンベンション劇場では三人の侍のコンサート。
劇場付近には会場30分前に列ができていた。
列に並んでまわりを見る。
あれっ?ウチナーンチュがいない。
周りはツアー客ばかりだった。
 
定刻の17時30分に会場入り。
開演は20分遅れで18時20分。
 
EaglesのHotelCaliforniaのイントロが流れるなか幕は開いた。
沖縄バージョンは
Wellcome to the hotel ゴーヤーチャンプルー
Such a ラフテー
Such a ちんすこう
・・
みたいな。
 
指笛が2階から聞こえる。
そうかぁ、ウチナーンチュは上にいるんだな~。
 
ステージ中央にはサングラスをかけ髭をたくわえた山崎まさよし氏
左にはパラッパラッパと同じ帽子を被ってホテル・カリフォルニアのソロをとる奥田民生氏。
まるでイーグルスのジョー・ウォルシュみたい。
そして右には白いシャツにパンタロンのジーンズを履いてYAMAHAのアコギを弾く竹中尚人氏。
オープニングから三人のギターとコーラスに度肝をぬかれた。
 
3人の演奏の感想です。
 
まずは奥田民生
彼のギターはストレートだ。
直球そのもの。
オレンジカラーに白のピックガードのJ-45は中域が塊になって前に出てくる。
そしてボーカルもストレートでよく伸びてマイクにのる。
甘さとハスキーさがブレンドされ、ほどよく太くて。
やっぱりストレートなんだよね、彼のヴォーカルは。
 
そして山崎まさよし
使用ギターはいつものサザン・ジャンボ
彼のギターはアグレッシブ。
簡単に弾いてるようにみえて高度なリフ、ベースライン、カッティングがてんこもり。
そしてヴォーカルが混ざると音がうねって聴こえる。
トルネード奏法ってことにしておこう。
さらにブルースハープって武器を持つマサヤン、まさしく鬼に金棒?
 
最後に竹中尚人氏(チャー)
トレッドノートよりすこし小ぶりなYAMAHAのアコギを弾くチャー。
もの凄く良い音だった。
絶品!
彼の指から放たれるからジャージーなコードワーク、ロックするリードソロ・・・
ヴォーカルもギターテクニックも燻し銀の味だ。
 
今回の三人の侍。
めちゃくちゃ練習したのは明らか。
2002年の三人の侍より数段もアップしたトリオ演奏、そしてソロ演奏だった。
 
今回はMCにがんばっていた奥田民生氏。
「○○○でござる」って言いながらテレ笑いしていたのは前回と同じだが、喋りにも演奏にも自信がみなぎっていた。
 
アコギでこれだけの表現ができる。
良いコンサートを見た満足感に浸りながらコンベンション劇場を出た。
雨は上がり、空気は冷たくなっていた。
空には今年一番の花火が上がっていた。
 

 


―――<追記>―――

三人の侍~旅情編 2006年4月15日(土) 開演18:00

沖縄・宜野湾コンベンション劇場 セットリスト (注:正確ではありません)


★奥田民生 & 山崎まさよし & CHAR

  Hotel California (EAGLES)
  三人の侍のテーマ  (三人の侍)
  Nowhere Man (THE BEATLES)
  銀色の道 (ザ・ピーナッツ/ダークダックス)
★奥田民生

  最初から今まで 冬のソナタのテーマ (リュウ)
  股旅
  さすらい

★山崎まさよし & 奥田民生

  アレルギーの特効薬

★山崎まさよし
  やさ男の夢
  十六夜

★CHAR & 山崎まさよし  
  BLACK SHOES

★CHAR
  ALL AROUND ME
  AMANO-JACK

★奥田民生 & CHAR
  ロボッチ
★奥田民生 & 山崎まさよし & CHAR

  Come Together (THE BEATLES)
  HOLD ME TIGHT   TOKYO NIGHT  (CHAR)
  Listen to the music (THE DOOBIE BROTHERS)
  Sympathy For The Devil (THE ROLLING STONES)
  若林君の唄 (三人の侍)
  グッドナイト・ベイビー 
(ザ・キングトーンズ)


アンコール

  トンネル天国 (ザ・ダイナマイツ)
  エレクトリックおばあちゃん (ザ・スパイダース)
  上を向いて歩こう (坂本九)