~2009年夏~

数年前主人のケガで何度も通った病院のレディース外来に行きました。

診察してくれた女医さんは明るくハキハキしていて感じが良かったです。
先生は私の胸を触ると「いろいろ検査しましょうね~」

やっぱり悪いんだ・・・

よく見ると左胸が盛り上がって見えるし・・・

マンモグラフィー、エコー検査をして診察室に戻りました。
エコー検査のときに「たぶん悪いものかな」と言われたので、
覚悟はしていました。

先生「悪いものの可能性が大きいです。マンモトーム受けてください」

マンモトーム、CT検査もしました。
腰が痛かったのでじっと寝ている状態はつらかったです。

結果を主人と二人で聞きに行きました。

やはり悪いものだったと告げられました。

しこりは思っていたより大きく4センチ大ありました。
 ER(+)
 PgR(+)
 HER-2(-)
 
術前抗がん剤をして小さくしてから手術になるでしょう。とのことでした。

ある程度覚悟していったし、主人が一緒にいてくれたので
割と冷静に聞けたと思います。

手術に必要な検査をして、お盆休み明けにMRI検査が入りました。

このときは
手術して悪いものを全部とってしまうんだ!
ほんとはビビり
でとっても怖いけど、頑張って治すんだ!
そんな気持ちでいっぱいでした。

MRI検査も腰が痛くて主人に付き添ってもらいました。
このとき、主人が先生に
「妻の腰の痛みがひどいみたいなので、転移の可能性がないか、
ちゃんと検査してもらえませんか」
エ~~!

腰の痛みは別モノと思っていました。
どこまで私は無知なんだ


全身検査は後日の予定だったのが、急きょ前倒しになり2日後PET検査をすることに。

結果をまた主人と聞きに。

先生「検査したところ、骨にいくつか転移がみられます。残念ですが手術はできません。完治もできないと思ってください。胸のシコリは抗がん剤で小さくしていきましょう。これは延命治療になります。」

ショックでした。最初の告知よりも何十倍、何百倍ショックでした。

治らない・・・延命治療って・・・私死ぬの?

ショックすぎて説明を受けた骨転移の場所も覚えていられませんでした。

それほど、骨転移が多かったんです。
先生に貰ったメモが残っています。
それによると・・・

脊椎(ほぼ全部)
両側肩甲骨
肋骨  右5,7番目  左6~8番目
上腕骨
骨盤骨(仙骨部,腸骨)
大腿骨
頭蓋骨

全身不気味に光る画像をぼんやり眺めていました。

余命を聞くつもりはありませんでした。

まだ抗がん剤も始まっていない状態で、数字だけがドンと圧し掛かってくるのがイヤだったのです。
まあ、そんな余裕がなかったのもありますが・・・


主人も黙っていました。

抗がん剤の点滴室で看護師さんの説明を聞きました。
骨の治療には「ゾメタ」を使うため歯の治療もしました。
生理を止めるため、リュープリンの注射も打ちました。

あとは、子供たちに何と告げようか。
夏休みで家にいる息子は病院に検査に行くことは知っていましたが、まさかこんな大変な病気だなんて・・・

離れて暮らす年老いた両親にも言わねばなりません。

胸が締め付けられる思いでした。




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