トレードでは知識は十分学んだはずだと思っていても
同じ失敗を何度も繰り返します
おそらく失敗を繰り返したことのないトレーダーはいないでしょうね
歴史が繰り返すのと同じです
だから、学びも何度も繰り返さないといけないんです
1879年米国生まれのトレーダーにウィリアム・デルバート・ギャンという人がいます
ギャンは大英博物館に通い何百年にも及ぶチャートを作り
「かつて起こったことはこれからも起こる。太陽の下、新しいものは何一つない。見よ、これこそ新しいものと言ってみても、それもまた永遠の昔からあり、この時代の前にもあった」
と聖書の一節から悟りを開き成功したというチャート分析の始祖です
今日は、ギャンがまとめた28のルールについて再学習します
1.資金管理と損失限度
資金管理は厳密にすべし
一回の売買における損失限度は投資用資金の10分の1以下にする
2.ストップロス
ポジションを持つと同時にストップロスを必ず設定する
まさかの大暴落がいつ起こるかわからないものだ
3.オーバーポジションの禁止
過剰な売買をしてはいけない、資金配分に従ったポジション量を厳守する
どんなにチャンスだと思っても過剰に賭けてはいけない
自信があるときほど失敗するものだ
ましてや、負けを取り戻そうと過剰に賭けるのは愚の骨頂だ
4.トレーリングストップ
利益を確保した後は損失とならないように、ストップロスを変更する
含み益が膨らんだからと言ってチキン利確はせずに、利益を確保した水準にストップロスを切り上げるて更なる利益を求める
5.トレンドフォロー
逆張りは禁物、トレンドには逆らわない
トレンドに確信が持てないときは売買しない
トレンドイズフレンドだ
天井も底も当てられないと知れ!
6.迷いは禁物
迷った時にはポジションを持たない、ポジションを持った後に迷ったら即手仕舞う
迷いを無くすにはトレードルールをつくり、売買すること
休むも相場だ
7.流動性とボラティリティ
流動性が低い市場ではトレードしない、ボラティリティの低い市場ではトレードしない
株式投資などでは銘柄選択時に注意しようということ
225先物市場でいうなら、値動き小さいレンジ相場なら休もうということだろう
8.リスク分散
リスクを分散して、資金の集中を避けること
ひとつの銘柄に絞って取引をしてはいけない
投資全般にいえる基本中の基本だ
私は時間分散の目的で長期投資は現物株や債券、投資信託やETF、短期として日経225先物に取り組んでいる
9.指値注文は行わない
ギャンは成行注文をルールとしている
このルールは、チャンスと見れば成行きで果敢に攻める、というように解釈しておこう
一方でストップロスは指値で入れておくべきだろう
10.手仕舞い
確固たる理由なしの手仕舞いしない
そろそろいいか、というような値ごろ感から利確して後悔することが多い
私の場合は、出ている利益を失うことが怖くてチキン利確してしまうことが多い
11.余剰資金
利益が出た時に売買資金につぎ込んで取引を増やしてはいけない
実現した利益は別勘定として保有する、利益上乗せの禁止
これは複利の考えと逆行する
この項目の解釈としては、利益でたらすぐにすべてを売買資金につぎ込むのではなく、運用資金全体としてその10分の1のリスクの範囲内という資金管理をしたうえで売買するようにしたい
12.小利益売買の禁止
小遣い稼ぎのような売買をしない
損小利大を心掛ける
これは私にとって大きな課題(笑)、チキン利確は根絶したい
13.ナンピンの禁止
難平(ナンピン)は決してしてはならない
ナンピンはダメだとわかっていても、負けを認めたくないという損失を避ける人間の本能、必ず戻すというような思い込みバイアスによってナンピンしてしまうことがある
ナンピンした段階で、自分に負けたということ、失敗だと心得よう
本能に打ち勝つ理性と忍耐力が必要だ
14.我慢の必要性
我慢できずに手仕舞いしたり、我慢できずに売買してしまうポジポジ病もダメ
あたりあえの心構えだ
15.利小損大の禁止
利が乗ったときは大きく伸ばし、損が出た時は小さいうちに切る
小さな儲けと大きな損は避けること
ここで大切なことは小さな利益もダメと言っていること
16ストップロスを取り消さない
ルールは取引前に決める、取引中の変更はしない
取引した後にストップロスを取り消してはいけない
17.過剰売買の禁止
過剰なまでの頻繁な売買は避ける
面白いからといって過剰な売買はしてはいけない
しっかりエッジがあるときに売買する、トレンドがあるときに売買する
ポジポジ病はダメだ
18.ショートの活用
ロング(買い)だけではなくショート(売り)も活用する
日経225先物は売りも買いも同じようにできる
19.値ごろ感の禁止
安値覚え、高値覚えは禁物
決して値ごろ感で売買してはならない
このあたりで下げ止まる、このあたりで上げどまるだろうと予想してはいけない
抵抗価格、トレンドラインで売買してもいけない
しっかり、値動きやローソク足などでトリガーを確認できてからエントリーしよう
20.ピラミッティング(追加玉)
ピラミッティング(買い増し、売り増し)のタイミングに注意
レジスタンス、サポートをブレークしてから買い増し、売り増しをすること
試しエントリー、本エントリー、追加エントリーのタイミングは難しい
スイングなど少し大きく賭けたいときには活用したい
21.ピラミッティングの選択
買い増しをするときには強い上昇トレンドの時に、売り増しするのは強い下降トレンドの時の行う
22.両建ての禁止
ギャンは両建てはいかなる時も禁物としている
世界中でも両建てを好むのは日本人だけらしい
ロスカットの代わりに反対玉を持つ人もいるが…玉コントロールが難しい
身動きが取れなくなることがあるので、少なくとも専業でなければやってはいけないだろう
23.理由とルールに基づいた売買
ルールに従うことが重要
明確な理由がなくポジションを持たない
明確な理由、ルールに従って売買する
すべてはルールに基づいて行う
人間の本能はリスクを嫌う、それは負けにつながる
本能に勝つにはルールに従うしかない
24.利益確定後の売買の禁止
利食いした後、また買いますなど、意味なく売買を続けると負けにつながる
利益が出ると気持ちが大きくなり失敗する
儲けた後はイケイケになりやすい
25.天底に関する憶測の禁止
もうはまだなり、まだはもうなり
相場の天底に関して憶測することは禁止
少なくとも予想をしてエントリーしてはいけない
身構える程度にしておこう
26.他人の助言で売買の禁止
自分の判断基準、自分のルールで売買して勝てるようにならなければ本当の成功にはならない
仮に他人の助言や意見で売買して負けた時は悔やまれる
全勝の人などいないのだから、他人の意見は参考にしても根拠にしてはならない
何より自分の判断で勝てた方が楽しい
27.損切り後の資金量の縮小
負けたら、次は小さく勝負する
大きく勝負して負け続けるとあっというまに資金が枯渇する
負ける時は負ける、自分のトレード根拠と市場が合ってない可能性がある
取り戻そうとして、倍額を賭けるようなギャンブルは絶対にしてはいけない
破産につながる命取りになる行為だ
28.不適切なポジションメークと手仕舞いの禁止
ポジションを立てる時も手仕舞う時もルールに従って行う
売買はすべてルールに基づいて行う
トレードの大鉄則!
以上、ギャンの価値ある28のルール