霧の中の龍
現実
目の前を過ぎる人
たわわな胸に目が眩んでボタンを剥ぐと、男だった。
手を繋いでも、頬を寄せあっても現実には程遠い。
『向こうの山が綺麗だね』
耳元で囁く声が木霊して息抜きできない。
現実感
血の匂いさえどこ吹く風。
君の手で亡くした命を、かえりみる心もなく、
愛されることは恐怖の遺産
観たものはすべて立体の架空世界で、マグロの女も喘ぐ様。
君たちは死んでいる。
今僕たちは演じている。
今日を持って地上の世界からアナログは消え去った。
俺たちはオナニーの対象にはなれない。
だから、
ドラマを生きるしか脳がない。
誰にもわかるまい。
だからわかるように、わかりやすくしたのがこの様だ。
でも結局は面白いか面白くないか。
それだけ。
難しい理屈なんか並べなくていいから
直感で感覚で、話そう
誰もいない、
地の果てで。
それがしたいんでしょ。