こんにちは。
お気楽主婦のココです。


夏からずっと、頭を離れない詩があります。


この杯を受けてくれ
どうぞなみなみ注がしておくれ

花に嵐のたとえもあるぞ
さよならだけが人生だ


于武陵の『勧酒』という漢詩を井伏鱒二が翻訳したものです。

七五調の名訳が心に響きます。

後半の二行は太宰治や寺山修司が紹介して、けっこう有名ですよね。

私も後半だけ、若い時に知りました。

儚く、美しいけれど、悲しみの色が強いフレーズだなぁと思っていました。

夢や希望が散っていく度、思い出しては孤独な気持ちになりました。


だいぶ後になって、前半の二行を知り、全体の印象が変わりました。

別れがあるからこそ、一緒にいられる今を大切にしよう。

そんな前向きなメッセージも感じられるようになりました。


悲しみにも、希望にも寄り添ってくれる素敵な言葉たちです。

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