「IRAとか受ければいいのかな?」

数ヶ月前から、脚が痛い痛いとコボしてた相方。

病院へ行くようすすめ続け、やっと行く気になったと思ったら、この質問。

なんぼワタシでも、夫を、人民解放運動の戦士にする気はありません(MRIの前に、まずレントゲンだ)。


実の所、当日は、ほぼ完徹状態で、振り返ってみても、どうにも記憶が曖昧。

日常に戻り、頭が冷えて来れば、皆様にキチンとご挨拶差し上げたのか、失礼な発言をカマしてなかったか、後から後から不安がこみ上げて来…ない事もないけど、まぁいいや(ヲイ)。

此度の披露宴・狂想曲にまつわるアレコレは、いずれ他のお歴々が、面白可笑しく綴って下さる事でしょうて、これ以上、ワタシが語る事は御座いマセン。

ただ、例えるなら、悟空に嫁いだチチを、可愛いだけの純朴カントリーっ娘だと認識してる様な輩は、あの場には一人も居なかっただろうとだけ、最後に申し上げておきマス。


次はアナタです、G-RXさん(E抜くよ)。

秋雨さんが「まんま武井壮」と仰有ってらしたけど、武井壮より1.5倍黒く、武井壮より3倍落ち着きのない、アナタ。

人を楽しませる事ばかりに奔走してないで、とっとと、アナタも、ご自分の幸せ探しに邁進なさるがいい。

いつか来るだろう、アナタの佳き日に思いを馳せ、率爾ながら、一首、詠ませて頂きマス。





高砂に


乱入するよ


蜂女キスマーク


死神博士と


戦闘員と共に音符






二次会で

「お前らなんか俺の披露宴に呼ばねーよ、どんな仕返しされるか、分かったもんじゃない」

みたいな寝言を、アクセル・ローズばりのファルセットボイスでおコキあそばしてたのを、ワタシが聞き流すとでもお思いか。

坂東・梁山泊、副将の披露宴で、お手並み鮮やかにおイタしておいて、自分だけジョーシキ的な“華燭の典”を、ツツガなく粛々と執り行う気でいるなんて、ヘソで沸いた茶がFahrenheit 212。

(何だったら、コブラ男にも、ご参戦頂こう)


「どーせ、俺が結婚しねぇと思って、勢いでモノ言いやがって」

なんてギギネブラ級の毒を吐きかねない、悪いお口封じに、念の為、申し添えておきましょう。


晴海で売り子をやる友人の手伝いで、コスプレ姿でブースに座ってたら、TV局のアポなし取材が入った挙げ句、その様子を夕方のニュースで全国放送された。

そんな初体験を硝子の10代で済ませた、このワタクシに、今更、タブーなんかないのだと云う事を。


さぁ、世界の平和と嫁捜しに、立ち上がれ、仮面ライダー!



披露宴、お呼ばれの前日

同じ条件でお浚いしとこうと、9cmヒールで『フォーチュンクッキー』を踊ってたら、早々に靴擦れし、アイドルと称される娘さん達のプロ根性に、感心しきりだったとか。

当日

セットを予約した、会場・最寄り駅近くの美容院のオバサマが、顔も声もテンポも市原悦子ソックリで、おっとり日本昔話ワールドに浸りながら、待ち合わせ時間に間に合うのか、ヒヤヒヤしっ放しだったとか。

会場へ向かうバス停で、続々とメンツが揃い、目の前で一斉に沢山の球を転がされた猫状態に陥り、皆様との「はじめまして」ご挨拶が、オロソカになってしまったとか。

ブーケトスで、それはそれは愛らしい新婦が、男だったら名クォーターバックになってただろう強肩ぶりを発揮し、新婚夫婦の未来の力関係が、束の間、垣間見えた様な気がしたとか。

宴卓の右隣、近江の熊さんの、ナプキンで目頭を押さえてるゴツい姿が周辺視野に入り、貰いそうになったとか。

RADさんのHNは『LAD MUSICIAN』から取ったのか、訊こうと思ってたのを忘れたとか。

中佐殿がいらっしゃるなら、我が宝・皇帝ペンギンの雛フィギュアを、貢ぎ物として持参すれば良かったとか。

会場を出て、ホテルへ移動した後、近江の虎夫人の生着替えを、かぶりつきで堪能し、マッパよりエロい襦袢姿に、実はドキドキしてたとか。

二次会の居酒屋で、自分の仕込みなくせに、京都の色白・蛇姫様に「全部、持ってかれた」と悔しがる、福岡の色黒・フランキーの姿が笑えたとか。

帰宅後、鏡を見たら化粧が崩れ散らしてて、こんな顔で二次会に参加し、電車に乗ってたのか、血の気が引いたとか。


色々あったし、三次会の『ワンナイトカーニバル』を見ずして帰るのは、残念でならなかったけど。


「ただいま」と玄関を開ければ、ひとりにされると直ぐ拗ねる我が相方が、ワタシの帰宅を見届けると15分程で寝落ちし、その姿に、苦笑混じりの溜め息が漏れる。

人はどうしても、自分が今、持っていないモノの事を考える。

ソレは時に、人生の駆動体となり得るけれど、持っているモノの事を、つい忘れてしまいそうにもなる。


ワタシが今、持っているモノは何なのか。

そんな事を考えた夜だった。



病める時も

健やかなる時も

富める時も

貧しき時も



心の底から、おめでとう。



そして、ありがとう。

浄蓮の滝を後に、お次は桜(勿論咲いてない)で有名な、河津に移動。

河津七滝の内の一滝を見学し(大滝は観覧中止だった)、相方のかねてよりの希望で、わさび園・かどやへ。

『孤独のグルメ』(Season3 第3話)で取り上げられた“わさび丼”を、いつか食べてみたいと、相方がずっと言い続けていたのだった。

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30分程並んだのだけど、特に順番に並んでた訳でもないのに、皆、キチンと来店順に席に着いて行く辺り、日本人だなぁと。

(新しく客が来ると、三角巾にエプロン姿の店のオバチャンが「一番最後に来た人は~?」と訊き、挙手した人を指し「はい、じゃ、あの方の次です」って)

鮫皮がトゥルントゥルンに磨耗し切ってきて、生山葵を擦るのに大分時間が掛かったが、予想していたより辛みは弱く(生なら茎より葉の方が辛いみたい)、ワタシは蕎麦のみ、相方は蕎麦&わさび丼のセットを、美味しく頂いた。

余談だが、店内には『孤独のグルメ』原作者のサイン&店主とのツーショットと、主演俳優のサイン&店主とのツーショットが飾られていたのだが、原作者サインの日付が、主演俳優サインの日付より、1週間ばかり後だったのは…ナニか事情でもあるのだろうか。


腹拵えを済ませ、今度はワタシのお目当てのスポット、体感型動物園iZooへ移動。
「夏休みは何処に行こうか」

例によって相方が呟いたのは、お盆休みの5日前。

「…宿空いてないんじゃないの」

とは返しつつ、昨夏は、相方の“奥さん、僕、どっか行きたいデス”稟議を、家計上の都合で即日却下した事だしな…と、昼休みに空き宿を検索し、無事に予約を済ませたのが、お盆休みの2日前。

毎回、こんな事やってんなぁ、とデジャヴりながら、前日、わたわたと支度を整え、東伊豆への一泊旅行へと赴いた。


先代のナビ子は、かなりのおバカさんだったが、今のナビ江は身請価格に比例して賢いので、相方は彼女の指示のまま車を走らせていたのだが、小田原・厚木道路を使うルートのつもりが、いつまで経っても海は見えて来ず、むしろ山間部に突入している。

青看板で“沼津”の文字を見た時点で、流石に「はぁ?」と地図を開き、通過ルートを確認(呑気過ぎ)。

どうも、ナビ江からすると、「(鼻笑)海沿いの混む道をお行きになろうだなんて、失礼ですが、ご主人様はアホでいらっしゃいますか?」と云う事らしい。

夫婦揃って、普段、仕事でピリピリしてる分、行楽の時位は、まぁ、行き当たりばった…臨機応変に行こうじゃないか、と。

予定には無かったが、なんちゃって天城越えを果たし、浄蓮の滝を観光する。


「誰かに取られる位なら、貴男を殺していいですか」

石川御大の歌で有名な浄蓮の滝。

さぞや、テレ朝・特番『昭和の毒婦たち 2時間スペシャル』な、ジトッとした雰囲気が漂い、妙齢の訳あり風カポーがお忍び旅行でウロついてたりするような場所なのかと思いきや、さに非ず。

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夏の陽差しを受け、清々しい空気に満ちまくっていた。

更に、辺り一体の川は、釣り竿(レンタル)握り締めた親子連れの巣窟と化しており、コドモ達の楽しげな歓声が響き渡っている。

どっち向いても、お母さんといっしょ(お父さんもいっしょ)。

中年の子無し夫婦には、微妙に居心地が悪く、早々に退散する。