たれ蔵である。←なんでお前はいつも偉そうなんだ?
今回は美雨ドンのブログから転載させていただこう。
ネット右翼がトランプ大統領を支持する理由 2020年10月24日 22時19分34秒 | 政治 経済 国際情勢の原稿である。
アメリカの大統領選が10日後に迫っています。
報道ではバイデン候補が有利みたいです。
多くの州が期日前の郵便投票システムを導入したからです。これだけでバイデン氏が有利になるわけです。
メディアがバイデン有利を伝えた頃からトランプは頻繁に「不正投票」の可能性を叫ぶようになりました。
それ被害妄想じゃない?
バイデン側はこの選挙で不正する必要がありません。そんな事をしなくても、期日前投票というシステム自体がバイデンに有利ですから。
トランプ氏はアメリカの保守層から絶大な人気を得ています。
日本のネット右翼もトランプを支持する人が多いですね。
トランプは中国に対して強硬姿勢ですし、安倍晋三と蜜月関係だったので・・・。
日本のネット右翼にとって中国は憎き敵です。
でもトランプ氏は北朝鮮には甘いんですよね。
北朝鮮だっていろんな意味で脅威なのに、トランプはなんと「金正恩と友人になる」と発言しています。
トランプの対立候補のバイデン氏は、日本のネット右翼に嫌われています。
親中だと思われているからです。
ですがバイデン氏は今年、習近平を「悪党」呼ばわりし始めました。
香港の人権問題やコロナ禍の責任問題を念頭に置いてるのでしょう。
そもそも「バイデンは親中」というレッテルを貼ったのはトランプ大統領です。
「バイデンが大統領になったら、アメリカ人は中国語を学ばなければならなくなる」などと悪質なデマも流しました。
確かにバイデン候補は中国の事情に深く通じていますが、アメリカ人が中国語を学ぶ義務など生じるはずがありません。
なのにトランプ信者は、こんな下らない妄想話すら簡単に信じてしまうのです。
妄想の世界(陰謀論)にのめり込んでる連中はファクトチェックもせず、何を見ても聞いても自分に都合よい解釈しかしないのです。
トランプ氏は2016年の大統領選のときもフェイク・ニュースを流しまくりました。
大統領になってからも数々の妄言。
民主党には中国の覇権主義に警戒心を抱いている議員がいっぱいいます。
バイデン氏がそれを無視する筈がないでしょう。
彼の政治スタイルは「ボトムアップ型」です。色んな人の意見を聞く。まとめあげる。
なので議会の流れを無視してまで中国に甘い顔を見せるはずがありません。
トップダウン型のトランプ大統領とは正反対なのです。
オバマ大統領は中国の覇権主義を打破するために、中国包囲網を作ろうとしました。
でも表面的には中国に甘い外交をしていたように見えたかもしれません。
オバマ氏は国際協調を重視する人なので、表向きはとても穏やかでマイルドな外交をしていました。
ですが地味ながらも、ゆっくり中国包囲網を固めつつあったのです。
オバマ大統領は国内でもオバマケアに代表されるように、弱者に優しい医療改革を進めました。
その後、冷酷無情なトランプが邪魔したわけですが…。
先ほどの中国包囲網ですが、トランプ大統領は国際協調を尊重せず、ひとりで突っ走りました。
中国を挑発しまくり、暴言を吐き続けました。
それは各国が足並みを揃える上での重大な障害になりました。
中国の覇権主義を打破すること自体は必要です。
でもトランプ大統領は自ら「アメリカ第一主義」を掲げるように、他国との共存共栄を真剣に考えなかった。
トランプが勝手に暴走すれば、中国包囲網にも亀裂が生じます。
だって中国包囲網に参加する国々は、その反面、中国との貿易関係も築いていたからです。
中国相手に利益を得ているのです。
なので無闇に敵に回すわけにもいきません。
表向きは中国との友好関係を維持しつつ、同時に中国を包囲し、覇権主義の力を弱めていく必要があるのです。
ですからオバマ政権が推し進めた中国包囲網は、実に絶妙だったわけです。
やたら中国と敵対しない。
でも着実に中国の野望の力を削いでゆく。
ある意味、すごく恐ろしい手法ですよね。
敵を油断させ、着実に敵の力を弱らせる戦法ですから。
バイデン候補はオバマ政権時代の副大統領だったので、もし大統領選に勝利すればその方法を踏襲するかもしれません。
まあ今回の大統領選活動では習近平に喧嘩を売ったけど・・・。アメリカ国内で反中国のムードが高まっていた事を考慮したのでしょう。
トランプはつくづく疫病神だと思います。
彼が暴走すればするほど中国が得してしまう。
コロナ禍だってそうでしょう。
各国がコロナの影響で経済後退する中、中国だけは経済成長を果たしました。トランプが結果的にそれを許してしまったのです。
以前、美雨ブログで批判したように、トランプのコロナ施策はお粗末すぎました。
「マスクをしてる人は負け犬だ」と叫んだせいで、トランプ信者も軒並みマスクをせず、飛沫をまき散らしました。
いろんな失政が重なり、アメリカは世界最悪のコロナ感染国になりました。
TPPの件も問題です。
トランプがTPP離脱を表明した途端、中国は「待ってました!!」とばかりにTPPに食指を動かし始めました。十分に予想できたことです。
中国包囲網を形成する上でTPPは有効な手段になり得たのに、トランプは勝手に離脱を表明してしまった。
トランプは世界保健機関(WHO)も脱退表明しました。
これじゃあ相対的に中国の力が増大してしまいます。コロナの起源の解明にも支障をきたします。
気候変動対策のパリ協定も脱退・・・。
結局、何から何まで脱退したので、アメリカは孤立化を深めました。
その度に中国が有利になってしまいます。当たり前ですよね。
トランプは中国を叩いてるつもりで、逆に中国に力を与えてしまったのです。
ネット右翼はこんな間抜けな男を応援しているのです。
アメリカ一国だけが中国に制裁を加えても、何のダメージも与えられません。
制裁返しをされるだけです。
でも、アメリカが多くの国々とタッグを組んで中国に制裁を加えるなら、さすがの中国も深いダメージを負うでしょう。
オバマ大統領は、その為の地固めをしていたのです。
なのに馬鹿なトランプがあっさり壊してしまった。
もしバイデン氏が大統領になれば、再び中国包囲網の態勢を整え、中国に真にダメージを与えられる土台作りに着手するかもしれません。
アメリカは民主主義を命とする国です。
自由の女神に象徴されるように、自由と人権を守ることがアメリカの正義なのです。
つまり米国は本質的にリベラル(自由主義)の国なのです。
日本のネット右翼は「リベラル=左翼」だと思い込んでいます。
決して間違っていませんが、左翼にも色んな種類があることを知るべきでしょう。
自由主義の中には自由経済も入っています。
資本主義を肯定しているのです。
ですから、マルクスの共産主義とは正反対なのです。決して相容れません。
自由主義を確立し、維持するには、常に問題意識を持ち、改革を進める必要があります。
しかし一度自由を確立しても、それが長く維持されると腐敗し、不自由な状態を生み出します。
ですからリベラルにおいては、いつも「革新」の姿勢が欠かせないのです。
トランプ大統領はその自由を傷付けています。
彼が唱える民主主義や自由はニセモノです。
トランプの側近が少し異を唱えただけで激怒し、更迭する。恐怖政治そのものです。
これじゃ中国共産党や北朝鮮と同じじゃないですか・・・。
もちろんイデオロギーは真逆ですよ。トランプは保守派の共和党から輩出された大統領ですし・・・。
でも、その言動の基本スタイルは中共や北朝鮮と相似形です。
徹底した上意下達。
トップダウン方式です。自由を著しく阻害しています。
移民に対する「トランプの壁」も、自由に対する過酷な制限です。
幼い子供たちが取り残されたまま放置される…という悲劇を招いています。
日本のネット右翼がトランプ支持者になった理由は、対中強行路線にあったわけですけど、他に安倍元首相との蜜月関係も影響しています。
でもその実態は情けないほどお粗末なのです。
下のWEB記事が参考になると思います。
これで外交の安倍?トランプに「もっとも媚びる野郎」と馬鹿にされる日本の首相 Money Voice
つまり安倍晋三は「単なる便利屋さん」「金づる」扱いされていただけです。
安倍という男は、日本をここまで惨めな立場に貶めたのです。
トランプの元側近が書いた暴露本にも、安倍外交のトホホな実態が暴露されています。
ボルトン氏のトランプ暴露本でバレた安倍首相の「体たらく外交」 Mag2ニュース
ネット右翼は中国を危険視しています。
美雨も中国の覇権主義は危険だと思います。
でも対中強硬路線であるはずのトランプ大統領は、逆効果になる事ばかりしています。中国を勢いづかせてしまっています。
結局トランプはどこまで行ってもアメリカ・ファースト。
いえ、自分ファーストです。
自分さえよければ他はどうでもいい。世界の事なんか真剣に考えていません。
日本のネット右翼はこんな人物を応援しているのです。彼らの頭の悪さは折り紙付きです。
すぐ誇大妄想に走ります。陰謀論の中毒患者です。都合悪いことはすぐ責任転嫁します。
まさにトランプの性癖そのものです。
責任編集 チームエンライト
たれぞう(舞台俳優である)
樹里(看護師である)

