個性を尊重する健康法 | 裏宇宙からの遺言 -悟りと覚醒のプログラム-

裏宇宙からの遺言 -悟りと覚醒のプログラム-

道の道とすべきは常の道にあらず。名の名とすべきは常の名にあらず。無は天地の始に名づけ、有は万物の母に名づく。

私が糖質制限に疑問を持ち、いろんなサイトで情報収集を行なったところ、疑問点が次々に確信へと変わった。
その成果の一部を「糖質制限カルトの問題」 というカテゴリーで発表したわけである。

私は安易にカルトや似非というレッテルは貼りたくない。 根拠薄弱なままに断定するのは安直すぎる。
そんな私があえて糖質制限カルトと呼んだ背景には、当然、何重もの根拠の積み重ねがあった。

実践者の全てをカルト信者呼ばわりするわけではない。
糖質制限そのものを全面否定するつもりもない。

体質や症状によっては、(一時的に) 糖質制限が役立つこともあるし、私はその可能性にも触れてきた。
偏ったデータを利用して糖質制限を正当化する連中をカルトと呼んでるに過ぎない。

それはもはや捏造レベルでさえある。
「癌はブドウ糖だけを栄養源にしているから、糖質制限によって兵糧攻めにすれば良い」 という説がその一つだ。

大昔の論文 (90年ほど前) を未だに振りかざしている。
その後の医学の発達により、ブドウ糖にあまり依存しない癌があることも判明してるし、ケトン体をエサにする癌もあることが判明している。

ちなみにケトン体とは、脂肪酸やアミノ酸の不完全代謝産物を差す。
糖質制限の実践者は代替エネルギー源として動物性脂質を含んだ獣肉を食べる人が多い。


糖質制限には江部康二ドクターが指導するスーパー糖質制限のような極端なものもあるが、反面、緩やかな糖質制限もある。
だが、ゆるやかと言っても 「ご飯は冷えたものが良い」 とか 「食事の一番最後にご飯を食べればよい」 とか、結構うるさい。

私だったらそんなことに気を使いたくないね。
懐石料理じゃあるまいし。

とはいえ、糖質過剰が糖尿病などの原因になるのも事実だから、過剰だった人は控え目にした方が良いのは当然のこと。
あくまで 「控え目」 ということだ。
極端な糖質制限がオールOKであることを意味しない。

糖質制限ダイエットで有名な桐山秀樹さんは急死した。
糖質カットを始めてわずか3週間で20㎏も減ったというが、この急激な減量ペースに全く疑問を感じないのはおかしいだろう。

ご遺族によれば死因は心不全ということだから、糖質制限との因果関係は明らかではない。
だが、糖質制限が心不全や動脈硬化の原因になり得る研究データもあるため、念のため用心したほうが良いだろう。

「Dの食卓」 で知られるゲームクリエーターの飯野賢治氏は炭水化物抜きダイエットをしていたが、高血圧性心不全により42歳で亡くなられた。
鳩山邦夫氏は炭水化物の制限を始めてから、みるみる内に痩せ細り、顔が土気色になり、急死した。

 

鳩山邦夫ダイエット比較


糖質制限の実態の検証には王城恋太さん、およびtoshitsubakaさんのブログが大いに役立った。
「糖尿病も3ヶ月で完治するダイエット」
私のブログでは 「完治しますよ」 という言い方はしないが、病気の予防という観点から適切な健康法の実践を推奨している。

王城恋太さんは筋トレを勧めているが、まあ、そこまでいかなくとも適切な運動は健康増進に欠かせない。
筋肉の付け過ぎは問題だが、少な過ぎるのも良くない。

私は真向法やヨーガ体操を実践することが多いが、もっとダイナミックな運動も増やそうと考えた。
デスクワークが多いため、運動不足になりがちなのである。

読者それぞれが自分に合ったものを選択すればよいが、そもそも 「自分に合ったもの」 とは何だろう?
スピ的な自己観察だけでは分かりにくい。

Oリングテストなどで選ぶことも出来るが、精度は100%とは言えない。
ちょっとした先入観が混じっているだけでテスト結果が左右されることが多い。


まずは医学的な知識を身につけること。
専門家レベルは無理でも、一般人が日常生活で普通に役立てられるレベルの情報は多い。

実践を通じて理解を深めることも大切だ。
知識や理屈だけではない。
体験的に理解してゆくのである。

それにはリスクも伴うが、最初のうちはお試し気分で、ゆるく行なえばよいだろう。
十分な理解もないまま深入りすると、重大なダメージが生じる可能性がある。

覚醒者のダンテスダイジによれば、呼吸法や体位法が中心のハタ・ヨーガも、本格的にやればやるほど健康を損なう可能性が高くなるという。
ハタ・ヨーガは瞑想体質を作るには適しているが、活動的な仕事をしている人には合わない要素も含まれている。

インドと日本では気候風土が違うし、国民の体質も違う。
時代も異なる。
ハタヨーガが生まれた当時のインドは、生活環境が不潔だったとはいえ、ケミカルな環境汚染はそれほど進んでいなかった。

多くの現代人は化学物質まみれで、薬漬けと言っても良い状況だ。
それ故に、一部のヨーガ行法は危険性が高いと言われている。
体に極端に負担をかける行法は避けた方が無難だろう。


MLBのイチロー選手は 「いくら筋肉を鍛えても腱や関節は鍛えられない」 と主張し、一部の日本人選手の間で流行している筋肉増強トレーニングを牽制した。
「大谷翔平とイチロー理論」

しかし医学的には、筋肉を鍛えることで腱が断裂しにくくなることが判明している。
靭帯も同じである。
また、関節周辺の筋肉を増やすことで、関節への負担が減ることも判明している。

しかし、過ぎたるは猶及ばざるが如し。
筋肉が付き過ぎれば、いずれ関節や腱を故障する可能性が高くなる。
やはりバランスが大切なのだ。


ちなみにベンチプレス、腹筋運動、スクワットなどで鍛えることが出来るのは、主に体の外側の筋肉である。
アウターマッスルと言う。

だが最近は、関節の周辺筋肉をダイレクトに鍛えられるトレーニング法も生み出されたという。
人伝(ひとづて)に聞いた話であり、詳細はまったく知らないが、近いうちに具体的な方法がネットでも公開されるようになるかもしれない。


健康法に関する情報は時代と共にどんどんアップデートされている。
以前は健康的と思われていたものが現在は不健康であることが判明したり…、逆もまた然りである。

古い健康常識に囚わ過ぎず、最新情報もこまめにチェックすると良いだろう。
最新情報が100%正しいという保証はないが、チェックしておくに越したことは無い。

その際に重要なことは、「極端な方法には慎重になること」 である。
思わぬ落とし穴が待ち受けているかもしれない。
糖質制限で言うなら、ケトン食も癌の原因になり得るのだ。


エンライトの未発表ストック原稿 (美雨・代理)

追記
文中の関節を鍛える方法は、理学療法士の笹川大瑛さんの「関トレ」かなと思います。
3月に本が出ています。 (美雨)