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トピックⅠ 職場の熱中症対策はできていますか?
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毎日のように日中の最高気温35度に
迫る暑さが続いています。
厚生労働省の調査によると、
平成25年において
職場で熱中症にかかり死亡した人が
30人にのぼることがわかりました。
炎天下で作業をする建設業、警備業だけでなく、
屋内で作業をする製造業などでも
亡くなるケースが相次ぎました。
亡くなった人の職種は、
建設業が最多で9人、
高温設備を使用することが多い製造業が7人、
警備業2人、農業、運送業、林業各1人、その他が9人でした。
発症した時刻は、気温が上昇し、
体に1日の疲れが蓄積する
午後2時~5時台で7割を占めました。
「うちは、建設業でないから・・・」と油断はできません。
職場環境の安全管理、従業員の健康管理を行うことは
今や『会社の義務』となっています。
皆さんの職場では熱中症対策を行っていますか?
■熱中症の症状はどのようなものか?
高温多湿な環境下において、
体内の水分・塩分のバランスが崩れたり、
体内の調整機能が破綻するなどして発症します。
次のように症状が↓下に進むほど重症度は高くなります。
・めまい、失神、筋肉痛・筋肉の硬直
↓
・頭痛、気分の不快、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感
↓
・意識障害、痙攣、手足の運動障害
■職場における熱中症の特徴
(1)熱中症を生じやすい職場
・職場に炉や加熱された製品があり、高温多湿であること
・従業員が自分の体調、症状に合わせて
休憩が取りにくいこと
・身体活動が持続する時間が長いこと
(2)作業環境や作業の特徴
熱中症が生じやすい環境とは、高温多湿で、
発熱体から放射される熱があり、無風な状態です。
熱中症が生じやすい作業は、
作業を始めた初日に身体への負荷が大きく、
休憩を取らずに長時間連続して行う作業です。
加えて、通気性・透湿性の悪い衣服や保護具を
着用して行う場合は更に熱中症が生じやすくなります。
(3)従業員の健康状態
熱中症の発症には
個々の従業員の健康状態も大きく影響します。
睡眠不足、体調不良、前日の飲酒、朝食の未摂取、
感冒による発熱、下痢による脱水等は、
熱中症の発症に影響を与えることがあります。
また、日常生活からくる不調だけでなく、
一見関連ないかにみえる持病が影響することもあります。
熱中症の発症に影響を与える恐れのある疾患には、
糖尿病、高血圧症、心疾患、腎不全、
精神・神経関係の疾患、広範囲の皮膚疾患 などがあります。
■会社ができる熱中症予防対策は?
(1)職場環境を管理する
・WBGT値(暑さ指数)を活用し、
基準値を超える高温多湿な作業場所において
WBGT値を下げるよう、
熱を遮る遮蔽物、日光を遮る屋根、通風・冷房の設備 等を
設置します。
・涼しい休憩場所を設置します。
<詳しくはこちらから>
WBGT値 ↓
http://www.nies.go.jp/wbgt/note.html
(2)作業内容を管理する
・作業時間を短縮する
・計画的に熱に順応できる期間を設ける
・自覚症状の有無に関わらず、作業の前後や作業中に
水・塩分を摂取するよう指導する
・透湿性、通気性のいい衣服を着用させる
・作業中に巡視を行い、従業員に異常がないか確認する
(3)従業員の健康管理を行う(詳しくは次項で)
(4)安全衛生教育を行う
従業員に対してあらかじめ、
熱中症の症状、予防方法、緊急時の応急措置について
安全衛生教育を行います。
■従業員の健康管理
(1)健康診断の実施
労働安全衛生法における所定の健康診断は次の通り。
・雇入れ時健康診断
・定期健康診断
・特殊業務従事者の健康診断
・海外派遣労働者の健康診断
上記診断により発覚した異常所見者に対して、
医師等の意見に基づく就業上の措置を徹底しましょう。
特に上述の熱中症の発症に
影響を与える恐れのある疾患を治療中の従業員には、
必要に応じて、就業場所の変更や業務の転換をさせるなど
適切な措置が求められます。
(2)日頃から従業員の健康状態を確認する
作業開始前・作業中に巡視を行い、
従業員の健康状態を確認しましょう。
休憩場所等に体温計、体重計、血圧計等を備え、
身体の状況を確認できるようにします。
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【参考】厚生労働省
職場における熱中症の予防について
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/06/h0616-1.html
職場における熱中症予防対策マニュアル
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/0906-1.html
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