斬る斬る


( -3-)ノ三シャッシャ


続きです。


当初は雑誌『men's egg』を始めとする、いわゆる“ギャル男”雑誌に掲載されているブランドがメイン出店でのスタートでした。

必然的に雑誌に出てるか出ていないかで認知度、そして売り上げは全然違いました。

しかし5Fオープンから半年が経ち6Fが出来る頃から徐々に変化が起きます。



企業力の差です。



もともと109でレディースを展開されていた会社のメンズブランドさんは、

やはりマルキューでの売り方(販売スタッフ含む)、商品投入のスピード、価格設定等、

馴れていたと言うか仕組みがある程度完成されていた様に感じます。


そして雑誌から勢いだけでスタートしたメンズブランドは肝心な仕組みが

急速に成長するネームバリューの勢いに追い付かずボロが出始めました。



僕等は初出店した5F時以前より雑誌への露出よりも内部を固める事に尽力を注ぎました。

内部とは営業、生産、ネットの自社コントール、出荷など商品管理のアウトソーシング。


一番コストのかかる部分を自社でコントロールし削減、

逆にコストは多少かかっても効率をあげられる部分を外注で。


今考えるとあのタイミングで内部を固められた事が現状の他店との差になっていると思います。

前出の“企業力の差”とは言っても特別変わった事をした訳ではないんですけど。

“当たり前の事を当たり前にこなす”

それが出来ている所だけが生き残れる。

そしてマルキューメンズにはそれが出来ない所が多い。

メンズだけではなく

レディースも109だからと言ってそこに入っていれば売れる訳ではないのです。



【マルキューメンズを斬る3へ続く】


次回は若いコ達の話題によく上がる“品質”問題。

何を根拠に語っているのか?

生産と価格設定について核心に迫ります。

なんつって。


今日から静岡、名古屋出張です。