始めに | Slainte!!

始めに


私がアイルランドに興味を持ったのは
忘れもしない

色んな事に興味があり 盛んだった
中学2年の頃

一枚の写真に目が行く

モノクロで
何処かの海辺の砂利道に電柱が一本
そして 草木だけが風に揺れている

目を閉じて耳を澄ませば
その写真からは風の音だけが聞こえそう

何とも言えない デジャ・ブのような感覚が
体の中に入ってくる


そう

その場所はアイルランド

ケルト民族が築き上げた
古代の島

よく降る雨がその美しい緑を作り上げ
その風が音になり音楽となる


美しい雪に包まれた
シベリア上空を長い時間かけて渡り
辿り着いた島

クリスマス前で賑わう街の中を後にし

更に2時間 西へ向かう

所々に古城を残しながら
古代からの石がそのまま道の壁を作っている


車から降りて

その砂利道の真ん中で目を瞑り


冬の あの キーンという寒さを感じながら

耳を澄ましてみる


..........

あ...........

本当.....

風が歌を歌っている



私のアイルランドの旅が実現となった瞬間だった