こんにちは。
笑いと癒しの音楽クリエイター、セシリアみつよです。
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指輪を捨てたフロド…。
平和をもたらしたけれど、彼自身どうなったか
ホビットの村に戻ったものの、身体に受けた傷、心に受けた傷によって、以前のような気持ちでもう村には住めなくなり、エルフの国、不死の国に旅立ちました。
その国に旅立てば、二度とこの世には戻れないそうな。
「エゴ」を捨てれた人はどうなるでしょうか
「即身仏」「覚者」…なのかなぁと思います。
それがなくなれば、「空」。
みなこの世から去る時は「覚者」となります。
生きててそうある人が「アセンデッドマスター」と呼ばれる存在でしょう。
でも生きてる以上、まったくエゴがない事はないのではないかなぁ。
すぐに「エゴ」を消し去る事が出来たり、「空」の状態を長く維持出来たりしはる人が、アセンデッドマスターとちゃうやろか。
もう全然エゴの無い状態…それが旅立つ時なのかなぁと思います。
それは普通肉体がなくなる時に、訪れるのでしょうけれど、フロドは先に「エゴ」を捨ててしまった。
後に残るのは「空」な自分。
そら、この世にはいられないでしょう。
彼(その時は魂だけの存在)も、フロドによって指輪を消滅させられた時に、滅びます。
サウロンは、「指輪を消滅させようとするような人間はいない」と思っていたようです。それだけ指輪の誘惑する力が強、いという意味なのでしょう。
でも、「指輪を消滅させようとするような人間はいない」という考えすらなかったと思います。その考えがあるのは「指輪を消滅させようとするような人間がいるのでは」という疑いがある場合だけです。
その疑いに対して「いや、あんな強大な力のある指輪に、逆らえるものはいない」と打ち消す場合だけ。
彼は岩で出来た塔のようなところの一番上で、世の中を見ています。
遠くまで見渡しています。
自分の足元なんて見ません。
自分のところに来れる者がいると思ってないから、ひたすら世界を見渡しています。
でも自分のすぐ下に、フロドが来た。
その時初めて、サウロンはギョロッとした目を、真っ直ぐから足元を見ました。
すぐそこにフロドが現れ指輪を「捨てる」時に初めて「捨てるヤツがおるんや、信じられへん」となり、その時に滅ぼされます。
この世は相反する2つのものが存在します。
「捨てるヤツはいない」「捨てるヤツがいる」この2つが生まれた時に、初めて「存在感」のある実体として、サウロンは「生まれ」そして「消滅」します。
その時に初めて「冥王」という大きな存在ではなく、ヒトに近い存在になったのでは。消滅するとわかった時のサウロンの心は、恐怖しかなかったかもしれません。
「エゴ」は「恐怖」「不安」であるといいます。
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