さて、畑見学を終え、車で10分ほどで待望のワイナリーに到着。
パン工房とワイナリー施設が併設されている綺麗なベーカリーレストラン風の建物です。
レセプションセンターも兼ねたカフェスペースには、ワイン以外にも沢山の特産品が並びます。
中でも、ワインと並び称されるパンのコーナーは充実!!
若干お高めでは有りますが、しっかりとした味わいの田舎パンがメインの様です。
私も2種類ほど購入し多のですが、クオリティの高いパンでしたよ!
パンの事で1記事書けそうななくらい本格的ですが、あくまで今回のメインはワイン。
着いてすぐに醸造責任者の“ちょい悪おやじ・岩谷さん”に地下の醸造施設を案内していただきました。
と言っても、施設自体は極めてシンプル(°∀°)b
醗酵槽はオールステンレスで6~7000ℓ級が10個ほどです。
驚いたのは瓶詰が機会ではなく手作業だという事(((( ;°Д°))))
“にごりワイン”と言う特質上、手作業の方が何かと便利なんだそうです。
ここで気になったのが、2000ℓほどの黄色のポリタンク。
おもむろに置かれているこの容器…
どう見ても漬物用のボリ容器ですΣ(゚д゚;)
中にはブラック・クウィーンを乳酸発酵させた液体が入っているのですが…
乳酸膜がそのままの状態で、ツンと鼻を突く酸の刺激が強襲!!
どうやら、にごりワインの秘密はこの辺りにありそうです( ̄▽+ ̄*)
実際、これをそなまま飲ませていただいたのですが、酸っぱい!!
それでも、製品化した時のしっかりとしたボディのイメージはなんとなく湧いてくる様な味わいでした。
一通り施設を見学した後、施設の片隅にあるテイスティングスペースへ。
販売前の試験的なワインや、発酵途中のもの、これからグランヴァンになるであろうものまで色々と試飲させていただきました。
正直な所、恥ずかしながら何一つセパージュすら分かりませんでした。
それだけ個性豊かなワインが日々誕生していると言う事でしょう。
(そう…そういう事にしておいて下さい…)
なんにせよ、こうして製品化される前のワインをいただけるのは貴重な経験です。
試作ワインの試飲の後は、カフェスペースに戻り待ってましたの本試飲!!
まずはヒトミワイナリーが誇るグラン・キュベの“タイプUB”からいただきます。
シャンパーニュ製法で作られた青デラ100%のスパークリングです。
実はこれ、昨年購入出来なかったんです…(涙)
まさかここで試飲出来るとは思っていなかったので、超感激ですо(ж>▽<)y ☆
続いてはスティルワイン。
これも貴重ですぞ!!!
UBと同じく青デラを使用した“Kire”シリーズを3本飲み比べ。
一番左の“Dela Soul(デラ魂)”はデラウェアの最終系をコンセプトにしたワインです。
kireから順番に飲んでいくと、デラウェア独特の酸を楽しむ事が出来ます。
続いては、“グリ”と“キュベ・ツムラ”の2つのシャルドネ。
ヒトミワイナリーのグラン・キュベと言っても過言ではない“グリ”は、除酸等を一切行わない醸しスタイルのシャルドネで、黄金に輝く綺麗な酒色が印象的です。
時間と共に酸が丸みを帯びて変化していくのが楽しめます。
“キュベ・ツムラ”は身土不二と言う自産自消をモットーとしたシリーズで、滋賀県長浜市・今荘ぶどう園の津村さん作のシャルドネを100%使用しています。
こちらも除酸等を一切行わず、キレの良い酸と仄かに香る樽の香りが楽しめるワインです。
今まで飲んできたシャルドネとはちょっと違う独特のテイストで、存分に楽しめますよ!!
あ、そうそう!!
まだリリース前の“グリ・シャルドネ’14”もこっそり飲ませていただきました。
まだまだ酸が強い印象ですが、リリースされるのが楽しみです。
味わいは…
リリースされたら購入して確かめてみて下さい!!
この後、赤ワインに移行しテイスティングを続けたのですが…
説明しきれないくらい沢山のワインをテイスティングしたので、私が一番ピンと来た赤ワインだけ紹介します。
それがこれ!!
“渇き”と言う名を関した、ヴァン・ド・ソワフのシリーズのタイプNです。
メルロー主体に、巨峰やベーリーA、ブラックウィーン等がブレンドされています。
優しいテイストの中に強烈に主張するメルローのスパイス感があり、食事と合わせるには最適なワインです。
“N”はこのワインのブレンドを担当した南里(なんり)さんのイニシャルです。
実はこのワイン、同時期に発売されたタイプYと比較され売れ残っていたワインなんです。
が!!
余計な事をしないヒトミワイナリーの成せる業なのでしょう!
約1年の間に瓶の中で劇的な変化が起こったようです。
現に醸造責任者の岩谷さんも余りの変化に驚いていたくらいです。
大量買いをしたのは言うまでも有りません!!
やっぱりワインは一期一会ですね(^O^)/
美味しいワイン出逢った時の喜びは幾つになっても嬉しいものです。
結局気づけば17:00過ぎ…
当初の予定は大幅に過ぎてしまいましたが、合計20種ほどをテイスティングさせていただき大満足です。
出迎えてくれた岸本社長、畑からテイスティングまで説明してくれた三浦君、惜しげもなく全ても見せてくれた岩谷さん、そして素敵なワインを造り続けているワイナリーの皆さん。
滋賀県まで足を運んだ甲斐がありました!!
大変勉強になりました!!
今度は夏~秋にかけて葡萄が時期にお伺いしたいと思います。
本当に有難うございました('-^*)/