どうも~
セブイチのKEITA です!
今日はフィリピン名物
レチョン の工場を取材してきた時のお話です。
Lechon(レチョン) レチョンとは、フィリピンで伝統的に食べられている豚の丸焼きのことです。
国民食とも言えるこの料理は、クリスマス等のイベントや何かのお祝いの時、しばしば食卓に並べられます。
最近では、一昨日行われたボクシングのパッキャオvsメイウェザー戦がかなり盛り上がり、レチョンも沢山食べられたようです(パッキャオはフィリピンの国民的英雄です)。
今回の取材メンバーは、、
セブイチブログの常連、レラ&スウェーデン ! 今日は二人とも白のTシャツです。 そして…
いつもの二人に加え、フィリピンのジャーナリスト
ジョセリン を呼んでみました!
午前9:30アヤラ集合ということで時間通りに来てみましたが、、結局全員揃ったのは約35分後w 俗に言う、
フィリピンタイム というやつです。
この時点で工場アポイントメントの時間は過ぎていましたが、とりあえずダメもとでも現地へ向かってみることにしました。
【ロケーション】
今回取材場所として選んだのは、数あるレチョンメーカーの中でも人気の高い
Rico's Lechon (リコス レチョン)。実はレラの知り合いがそこで働いているということもあり、今回はたぶん特別に取材許可が下りました。
ジプニーに乗り込み、セブシティの郊外タランバンを目指します。
ジプニーを降りたら、大通り沿いにあった看板を目印に歩きます。
ローカル度高めの小道。裏道に入るとジプニーやタクシーに取って代わり、トライシクルや自転車タクシー?を頻繁に見かけるようになります。
やや歩くと、フィリピンでは見慣れたマークの看板が見えてきました!
こちらの施設が、Rico's Lechonの工場です。早速中を見ていきましょう!
【工場の様子】
まずはオフィスへ。完全に遅刻でしたが、なんとか誤魔化しながら事前アポイントメントについて伝えますw すると、オーナーはまだ到着していないとのこと。さすがフィリピンタイム、30分遅れでも余裕でセーフです。
…余談ですが、フィリピン人パーティがID無しで乗り込むと結構怪しまれますが、一眼レフをぶら下げた日本人などの外人がパーティに加わると信頼度はグッと上がり、取材がし易くなります。
こちらは工場の労働者たち。現在は休憩時間のようです。 フィリピン全国的に有名なリコスレチョンですが、工場自体は思ったほど大きくはありませんでした。
豚小屋。臭いがキツイためか、長めの階段を下りた先にありました。 おそらくサイズごとに小屋が分けられていますが、子豚の小屋はかなりギュウギュウ詰め。豚同士で上に乗ったり乗られたりしながら、しきりにブーブー鳴いていました。
調理場?レチョンを焼き上げる場所です。当たり前ですが、炭火による熱気でこの辺りはかなり暑かったです。串刺しにされた豚が、炭火の上でクルクル回りながらジワジワと炙られています。写真の豚は普通サイズで、一匹5000ペソ(約14,000円)だそうです。
リコスレチョンはフィリピンで初めてスパイシーレチョンを販売した会社。
売れ筋もスパイシーレチョンということで、唐辛子が大量に置いてありました。
…食いしん坊のレラはレチョンの美味しそうな匂いがするわ、お腹が空いたなどと2~3回囁いてきたので、じゃあそろそろ料理するか!とレラを引っ張る茶番を挟みますw
(ちなみに、最近レラのあだ名は「バボイ」=豚。陸上競技を引退して以降、急速に太ってしまいましたw)
【レチョンの作り方】 ※以下ちょっとグロい写真 があるので、苦手な方は注意して下さい!
豚の成長は意外と早く、数ヶ月で立派な豚になります。 殺し方は2通り。刃物で首元を一突き、もしくは電気を使って殺す方法があるそうです。
豚を仕留める場面はさすがに避けましたが、やはりその時が来ると豚もかなり鳴き叫ぶそうです。。
内臓を取り除き下味がつけられた豚は串に通され、木炭が敷かれた窪みの上で炙られます。写真の豚はやや大きめのサイズで、丸々一匹10,000ペソ(約27,000円)と高級。
滑車の上に乗せられた串刺しはテンポ良く回転しながら長時間、表面がこんがり飴色になるまで炙られます。
焼きあがったレチョンは即包装。手際よく包まれる豚のお尻からは、白い湯気がモクモクと立ち上っています。
良くも悪くもゆったりとしているフィリピン人ですが、この時の手際の良さ・素早さにはちょっと驚きました。
包装されたレチョンは即配達。焼きあがってから軽トラに乗せられるまで僅か数分でした。写真のレチョンはマボロまで運ばれるとのことで、トラックはその後すぐ出発していきました。
【インタビュー】
Rico's Lechon オーナー:Enrico(エンリコ)さん ここでオーナーの登場です。ベストレチョンアワード等数々のタイトルを獲得しているメーカー。テレビや雑誌でもしばしば取り上げられるセブの有名人です。
(社名のRico'sはエンリコさんの本名に由来があります。)
さすがインタビューにも慣れているようで、堂々と対応してくれました。
フィリピン大学マスコミュニケーション専攻のスウェーデン。積極的にインタビューしています。英語での応対も可能でしたが、やはり現地セブアノが喋れると取材の密度も濃くなっていきました。
元々はコックファイト(闘鶏)のビジネスをやっていたエンリコさん。しかし、ある時このビジネスでは儲からないと悟った彼は新しくレチョンのビジネスを開始。当初はたった3匹の豚を買う所からはじめ、ここまで大きな会社にまで成長させたそうです。
上記にあるように、リコスはスパイシーレチョンのパイオニア。輸出業としては中国や韓国にも展開しているそうです。
この辺りから僕のターン。ありきたりな事を聞いても面白くないので、今日のファッションに注目してみます。 水色のパンツはジョルダーノ。香港初のファストファッションブランドです。靴はラコステ。「アリゲーター、アリゲーター!」と言ってきたので、クロックス?と冗談で答えると笑ってくれました。 趣味は今でも闘鶏。3人の子どもを持つお父さんです。
他のピナイメンツは「Out of Point!」とか言って僕のことをクレイジー扱いしてきましたが、、対面インタビューでは本来そういうのが大事だと思うのです。
本当はもっともっと関係無さそうなことを色々聞きたい所でしたが、エンリコさんも忙しそうだったのと、ピナイ達が恥ずかしそうにしていたので、今日はこの辺りで退散しました。
【レチョン実食】
工場を見学した後は、直接その足でフランチャイズのレストランへ行ってみました。今回選んだのは、アヤラモール近くエスカリオストリート裏の店舗。
オーダーしたのは人気メニューのスパイシーレチョン1/2キロ、その他です。
飴色に焼きあがった皮の部分はカリカリと特に美味しく、香辛料も程良く効いて沢山食べても飽きのこない味でした。(レストランについては、いつか別記事で詳しく書いていこうと思います。)
それでは今日はこの辺で。
KEITA(セブイチ)
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