◆SPECIAL!!◆VINTAGE-40's N-1 DECK JACKET | JAZZと太陽

JAZZと太陽

VINTAGE CLOTHING & JAZZ VINYL & OTHER
千葉県柏市、もちづきのブログです。


テーマ:


2015/2/25

ヴィンテージN-1のディテール紹介に特化したコーナー

『N-1 DECK JACKET』を開設しました!

こちらも合わせてご覧ください(^^







こんばんは。

本日は、N-1デッキジャケットの特集となります











VINTAGE-1940's N-1 DECK JACKET



World War Ⅱ(WWⅡ)の生き証人

N-1デッキジャケット




機能性が評価され、朝鮮戦争あたりまでNAVYで使用されていたモデル。

その無骨なスタイルに定評があり、ここ数年で急激に市場価格の高騰が続く。

状態の良いN-1ジャケットは数を減らしヴィンテージ業界では枯渇資源となりつつある







当時、戦艦の甲板(デッキ)作業用として支給されたN-1デッキジャケット。

甲板上でオイルまみれになりながら、整備にあたった整備士たちの、いわばアイデンティティ。




戦火の裏にはいつも彼らが居て、これを着ていた。





40年代。

WW2はミリタリーウェアにとって、革命の時期だ。


WWⅡが長期化するに伴い、革製アウターの運動性の悪さ、高度の気温差に対し保温性が悪いこと、発汗性、また、アウターの重量の問題が明確になってくる


特に、革製アウターの運動性と保温性は最大の問題であり、

M-445やAN-J-4といったジャケットは最前線の兵士にとって非常に扱いづらかった。


こうして新たな素材のジャケットの開発が急務となった米軍は、40年代後期から、

一転したアウター開発に尽力する


その第一弾として誕生したのが、1944年、B-10ジャケットと言っても良い。

当時の最新繊維であったコットン繊維を使用した、最初のアウターである。

これを契機として、米軍のアウターは革製からコットン、ナイロンにシフト。

B-15、N-2、N-1、MA-1といった名ジャケットが登場することになるのだ。






それでは、N-1のディテールを軽くさらっていこう。


先ず、全体のスペックとして、

N-1は1944年モデル、40’sモデル、50’sモデルの3タイプに分けることができる


1944年モデル



N-1の最初期モデルは、1944年より支給が開始される

最初期のN-1は、厚手のピケット素材が採用されている。

ライナーには、当時の最高級皮毛であったアルパカが採用されており、

アルパカの茶色い毛皮がN-1の魅力を数段高める。


極最初期にはネイビーカラーが採用されており、このカラーは1年のみの仕様だ。

バックプリントに白文字で『U.S.NAVY』とステンシルが入るものもある。

更に、当時のN-1はリブ、引き紐、尿素ボタンが黒色の仕様

ジッパーはコの字止め・ベル型タロンが採用されている。


この時期のN-1は非常に希少で、実物が出回ることはほとんどない。

現在の入手は困難と考えていい


1944年度製のタグのコントラクトナンバーはNXss


40’sモデル



全体的なスペックは、1944年モデルと大差ないが、

大きな違いとしては、ネイビーカラーからカーキに変更される。

1944年度にみられたピケット素材は、40’sモデルの前期まで確認される

以降はジャングルクロスが台頭していく


また、40’sモデル前期~中期頃にかけては、袖先にもアルパカが植毛されていたり、

脇本にベルトループが取り付けられていたり、袖がダブルステッチであったりと、特徴が多い。


多くのブランドが復刻する、人気のモデルだ。


同じ40’sモデルでも、製造年度によってディテールは異なるため注意が必要。



当方の主観的に、40年代のN-1を前期型と後期型に分類すると、以下のとおり。


~40’s前期~

・ピケット素材

・袖先のアルパカ植毛

・脇本ベルトループ

・袖のダブルステッチ


~40’s後期~

・ジャングルクロスの台頭

・袖先のアルパカの省略

・脇本ベルトループの省略


(※あくまでも大まかな識別となります。

N-1は個体差が大きいため、前期後期のディテールが混在することは珍しくないです。

詳細は研究中です。)





リブ、引き紐、尿素ボタンはオリーブグリーンに変更

ジッパーはコの字止めベル型TALONである。

ライナーもこの時期までは100%アルパカ。


胸元に入る『U.S.N.』のステンシルは幅狭のフォントだ。


1945年度製のコントラクトナンバーはNXsxとなるので確認されたい。


50’sモデル



50年代に入ると、変更点がいくつか見られる

先ず、50年代のN-1では、純粋なオリーブグリーンのボディカラーのアイテムが見られるようになる
ライナーはアルパカとウールがハーフハーフの混紡繊維に変更


ジッパーはこの時期から、コンマーのベル型(コの字止めでない)、TALONの角型、コンマーの角型といったジップが使われるようになる


また、タグも、40年代の『製造+コントラクトナンバー+サイズ』のみの表記という簡潔なものと売って変わり、ライニング、繊維表示の加わった大きめのタグとなる











それでは、今回のアイテムのディテール紹介。




40’sモデル前期、おそらくジャングルクロスのN-1 DECK JACKET

100%アルパカのライナーだ。




コントラクトナンバー付近。

NXsx という表記から1945年度製とわかる。

サイズ表記は36。

ゴールデンサイズのN-1はなかなか珍しい。

厚手のアルパカライナーもあり、着用感は34に近い。



最上部はコの字止め

ジッパーは、衣類で最もメカニックな場所。

整然とした美しさがこの時代のTALONの魅力。





ベル型TALONジッパーが採用されている。

アルミ打ち抜きだ。

30年代に見られるアールデコ調の装飾がないのも40年代の特徴。

ジッパーエンドのデコタロンも、この時代のアイテムに更にプレミアを付ける。





脇本には通風孔が取られている


脇のループは、同時期に支給されたN-1デッキパンツを意識して設計されたもの




隠しのニットリブ。

隠しリブ表にもアルパカが植毛されているのは40’sモデル前期の特徴。

実物ではかなり希少なディテール。


襟元には防寒用にストラップが装備されている


『U.S.N.』のステンシルは、40年代の幅狭フォントのもの。




バックにはうっすらと、『3』のステンシルが確認できる。





以上が、N-1のおおまかな解説だ。

N-1の、その、機能性のみを追求したルックスと、防寒性は、

言葉では言い表せないような魅力、魔力に満ちている。


一度ハマると、ぞっこん。

是非、N-1の魅力を味わってほしい。


最早、衣類、というひとつの機能を払拭した、

再度、いわば、『WWⅡの生き証人』なのだ。




もちづきさんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス