「名張毒ぶどう酒事件」再審請求の差し戻し異議審で、名古屋高裁(下山保男裁判長)が5月28日に名古屋高検、弁護団との3者協議を開くことが22日、弁護団への取材で分かった。審理計画などについて話し合うとみられる。
 差し戻し異議審では、ぶどう酒に混入された毒物が、奥西勝死刑囚(84)が捜査段階で自白した「ニッカリンT」かどうかが最大の争点となる。
 弁護団は別の農薬だった疑いがあるとした鑑定書を新証拠として提出し、最高裁は改めて鑑定を行う必要があるとして、5日付で審理を高裁に差し戻す決定をした。
 弁護団は22日に記者会見し、5月の連休明けにも検察側主張に対する新たな反論書を提出すると表明。最高裁が有効性を否定したほかの四つの新証拠についても争っていく方針という。
 弁護団は同日、名古屋高検に奥西死刑囚の釈放を求める要望書を提出。名古屋拘置所も訪れ、同死刑囚と面会した。鈴木泉弁護団長によると、同死刑囚は「先生たちが頑張ってくれているから、自分も頑張る」と話したという。 

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