ノースコーンウォール松葉杖行 2016年

3 コテージの探索 

 

 コテージのなかをまずは一通り探索する。

 

 

 

 

 

 

 玄関の反対側には裏庭に向かって増築された平屋部分があって台所として使われている。中間のホールの先には更に増築されたらしい一角が庭に突き出していて、そこがバスルームであった。

 

 

 

 

 ホールから階段を上がれば、2階には寝室が二つ連なって配置され、ドアで直接つながっている。この平面プランでは手前の寝室を通らないと奥に部屋には行けないように思えるが、そうではなかった。

 奥の寝室には床の片隅にふたがあって、持ち上げると居間に直接降りられる螺旋階段があったのだ。居間でこの階段を見たときには単なる飾りだと思っていたのだが、実際に使える階段だった。小さな階段であるものの中心の柱に縋りつくようにすれば松葉杖を使って降りることもできる。

 

 

 窓からは教会の前に建つ石造りの十字架と茅葺き屋根の家が1軒、そして道を日に何便か路線バスが通過していくのが見える。他には乗馬の人が時々。この道はナショナル・サイクリング・ルートになっているので自転車の人は結構通る。

 

 

 家のあちこちにブタを描いた小さな額縁が飾られている。ハンプシャーやらヨークシャーやらという品種と、何とか賞を受賞したとかいうことが書き添えられている。同じような絵のずっと大きいものをどこかのお館様で見た記憶がある。

他にもドアストッパーやら置物やらブタのモチーフがやたらとある。オーナーの趣味なのだろう。

 

 

 朝、早起きしてスコーンを焼く。10月なので、さすがに朝は家じゅうがひんやりしている。オーブンの天火で7分。表面は程よく色づいたのに、中の方はまだ生だ。ファンを回してもう7分熱風にあてたら、しっかりとしたスコーンになった。

 スコーンにつけるジャムはダンプシー・ディーリー・ジャム。これは、プラム、リンゴ、洋ナシのミックスジャムで、ラベルを見ると香りづけに砂糖漬けショウガやクローヴも使われているようだ。

 アンダーダウン・ファームのクロテッドクリームは白くてミルクの味がそのまま残っているような、要するにコーンウォールに多いタイプであった。自分は気に入ったが、同行者は黄色くてねっとりしたタイプが好みなので、少しばかり評価が低いのは残念だ。

 

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