ルネッサンス以降、西洋文明により近代科学

の発展をツールとして、自然界や地球世界は

支配されるべきものとしてみなされてきまし

た。その一環としての医学においても病は克

服されるべきものとの前提に立ち、主として

感染症の領域で勝利が宣言されてきました。

20世紀後半から今世紀に至り、循環器や脳血

管疾患においても相対的ではあるものの勝利

により近づいてきた様相を呈しています。そ

のため相対的ではありますが、ヒト特に先進

諸国のヒトの寿命は限界に近づき、最終的に

認知症になるかがんになるかの二者択一を迫

られるようになってきました。その結果でし

ょうか、最近ではしばしばがんの超高齢者の

相談を受けることがあります。

従来、超高齢者がんの患者さんは天寿がんと

いわれ積極的ながん医療が適応されないと言

われてきました。しかし、最近では比較的早

期に発見されたがんでは積極的に手術を勧め

られるようになってきました。がんの手術と

なると全身麻酔が前提となり1週間程度の入

院を必要としますが、これらの医療的介入は

超高齢者にとって認知症の発症リスクとなり

ます。無論、医療者側ではそのようなリスク

についての説明がなされるはずですが、そう

でなくても、おじいちゃんおばあちゃんに大

変な思いをさせたくない、でも少しでも元気

で長く生きてほしいという希望を持たれる家

族の思いも極自然なものと考えられます。

これまでみてきたように、放射線治療を中心

としたがんの機構に迫る低侵襲治療では数週

間の外来通院のみで全身麻酔や入院は不要で

す。

http://ameblo.jp/cccc-sc/entry-12212059742.html

http://ameblo.jp/cccc-sc/entry-12214950959.html

そういった意味で超高齢者がん患者さんにと

ってQOLの維持にふさわしいがん治療といえ

ます。

 

 

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