やっと「ハーブボールを科学する」の最終回です。
先ず前回の復習です。
ハーブボールの効果は3つに分けられます。
1.温熱効果
2.ハーブ効果
3.アロマ効果
です。
1.温熱効果
①痛みの軽減
②血流の増加
今日は③からです。
③炎症の軽減
患部の組織の温度が上昇すると炎症を軽減します。
細胞は化学反応を起こし、代謝率が上昇します。
組織が、より多くの酸素を使用するようになります。
炎症や負傷した部分は、より修復プロセスが促進され、血流の増加により、身体から老廃物を効果的に排除することができます。
④湿布による関節の詰まりの軽減
湿布による関節の温度の上昇は、関節の動きにくさ、関節の動きにくさに影響を与えます。
温度が低いと、関節部分の抵抗は高く、関節の動きは鈍くなります。
温度が高いと、関節部分の抵抗は低く、関節の動きがスムーズになります。
関節の周りの熱は、コラーゲン組織の収縮をより弾力的にします。
これにより、患者の痛みが軽減され、動きまわることが快適になります。
関節の周りの組織の温度が、温湿布から最大40~45度の場合は、コラーゲンを分解するコラゲナーゼ(collagenase)の酵素活性が増加します。
その結果、筋肉や筋膜組織の収縮が少なくなり、関節炎の症状が進まなくなります。
2.ハーブ効果
ハーブの効能については、先に説明してきました。
1.温熱効果の④の湿布による関節の詰まりの軽減の効果は、ただの温湿布を施すより、ハーブボール温湿布の方がより効果があることが、「関節痛、こわばり、身体活動への影響に関する関節炎患者のハーブボール温湿布の研究」からわかっています。
3.アロマ効果
ポンツク生姜(プライ)、秋ウコン(カミンチャン)、ゴブミカンの皮または葉などのハーブが熱にさらrされると、エッセンシャルオイルから心地良い香りが放出され、体をリラックスさせ、良く眠れ、痛みや炎症を軽減することができます。
①痛みと炎症を軽減する
エッセンシャルオイル分子は、吸入すると鼻孔に入ります。
これにより、鼻腔内の上皮細胞を介して循環器系に簡単かつ迅速に浸透します。
そして、この分子は肺経路にも下り、ガスが交換されると、肺胞を通し血流に浸透し、体内を循環し痛みと炎症の領域を緩和します。
②体をリラックスさせ良く眠れます
ハーブの香りは、体と気分に影響を与えます。
どこかで慣れ親しんだ良い香りだからです。
エッセンシャルオイルの分子が鼻毛に付着すると、神経インパルスは臭覚受容体に受容され、前頭脳の辺縁領域に送られます。
それは過去の記憶を刺激し、ポジティブな感情を促します。
神経インパルスを伝達する脳の領域の視床下部も、上記情報の伝達を受け、体内に適切な化学物質を分泌させ、リラックスさせ、良く眠れるようになります。
ハーブボール温湿布とタイマッサージの併用
マッサージをすると死んだ細胞が皮膚から剥がれ、汗腺の詰まりを防ぎます。
皮膚の下の腺と毛包は良く働きます。
赤くなった部分は、血流の増加をあらわしています。
それは体内物質の残留物を減らし、痛みを少なくし、張力によって刺激される大きな神経線維は、小さな神経線維によって引き起こされる痛みの神経インパルスを制御し、大きな神経線維の神経電流が、脳部分の辺縁部に入り、エンドロフィンを放出します。
これは、痛みによる反応を低下させ、初期の痛みのしきい値を上げることができます。
スコータイタマティラート大学 医学部看護科ムクダー・タンチャイ準教授
マヒドン大学 シリラート病院 医学部看護科アピチャート・リムティヨーティン教授
やっと終わりました。
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