皆さん、こんにちは。

 

不動前で簿記の個別指導塾を経営しておりますわらびゼミナールでございます。

 

本ブログでは簿記に関する内容だけでなくお金に関するカラクリなども紹介しております。

 

前回はユダヤに関する陰謀論と捉えてもおかしくないお話をしました。

 

今回は<ポイントを使った売上計上の仕訳>が変わる!についてお話します。

 

いわゆる簿記に関する内容です。

 

21年4月から<売上計上の考え方>が<大幅に改正>される予定です。

 

今後は簿記検定試験や税理士試験などにも影響が出そうです。

 

「収益認識に関する会計基準」への対応について

 

今回の改正は大企業のみで、中小企業(資本金1億円以下)は今回の改正の対象外です。

 

では、<ポイントを使った売上の仕訳>についてお話します。

 

【例題1】<商品販売時・ポイント付与時>

 

30,000円の商品を現金で販売し、297円分ポイントをお客さんへ付与した。

 

                     商 品(売上)
+----------+   +----------->   +---------+
|  当 社     |                       |  お客さん  |
+----------+   <-----------+   +---------+
                      現 金
 

仕訳を見てみましょう。

 

仕訳は上記図の<矢印>の<先>を見ながら行います。

 

矢印の<先>が<左>→<左>に仕訳

矢印の<先>が<右>→<右>に仕訳

 

<従来の仕訳>

現金 30,000 / 売上 30,000

※ポイント付与時点ではポイントに関する会計処理は行いません。

 

<新基準の仕訳>

現金 30,000 /売上 29,703

          契約負債 297 

※ポイントはお客さんが買い物時に使用する(履行義務の識別)ので、「売上」ではなく「契約負債」として<負債>に計上します。

 

ここで重要なのが<売上の金額>が<従来と新基準とで違ってくる>ことが大事です。

 

【例題2】<ポイント使用時>

お客さんが297円分のポイントを使用して、30,000円の商品を購入し、

29,703円の支払いを行った。


                      商 品(売上)
+----------+   +----------->   +---------+
|  当 社     |                       |  お客さん  |
+----------+   <-----------+   +---------+
                    ポイント+現金

<従来の仕訳>

現金 29,703 / 売上 30,000

販売促進費 297

※ポイントは販売促進費として必要経費になります。

 

<新基準の仕訳>

契約負債 297 /売上 297

現金 29,703  / 売上 29,703 

※【例題1】のポイントは契約負債から売上になります。商品売上時にポイントが消費されたからです。(履行義務の充足)

 

ここで重要なのが<ポイントに関する科目>が<従来と新基準とで違ってくる>ことが大事です。

 

以上になります。

 

今日は<ポイントを使った売上の仕訳>をみました。

 

新収益認識基準で<売上割戻の変更点>をお話します。

 

続きは次回へ!

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