約9ヶ月ものウンザリするほど果てしなく長い渡世人暮らしを終えて去年の10月末にやっと自宅に戻った。

本業も再開してすっかり元の生活に戻って忙しい~と思っていたらアッという間に歳が明けてお正月休みである。

 

 

実家に帰省しても暇なので気紛れにぶらぶらドライヴしたり。

 

 

Zoomのマルチエフェクターを使ってライン録りをしたりして遊んでいた。

 

これは便利で音質にも不満はないのだが簡単に使えるアナログのダイレクト・プリアンプのようなモノも欲しくなりネットを検索していたら90年代のマーシャル・ソリッドステート・プリアンプMarshall DRP-1の回路図を見つけた。

 

 

どうせ暇だしこれならストックの部品だけで出来そうなので自作してみることにした。


 

 

自分が作りやすいようにレイアウトをゆる~く書いて作りながらアレンジする。

 

 

基板をカットして丁度良さそうな大きさのケースを選ぶ。

 

 

穴をドリルとリーマーで開ける。

可変抵抗器が6個もあるので大きめの物を選んだ。

 

 

まずスイッチ、ポット、ジャック等の補器類を配線する。

 

 

抵抗器などの背の低いパーツから基板にマウントしていく。

 

 

スズメッキ線と部品の足を使って配線する。

少々汚くてもショートせずちゃんと繋がっていれば良いんだよ~。

 

 

全部ストックの部品なので抵抗器やコンデンサの統一性がなく審美的な要素は全然ないが雑多な下町の盛り場(~横丁)のような庶民的で情念のブルースが聴こえてくるような基板である。

 

 

ケースに組み込んで完成!

この位の大きさのケースならケーブルの配線も楽だ。

 

 

他のエフェクトペダルに電源を分岐できるようにDCアウトを付けてみたがデジタル系のエフェクターだとノイズるかも?

 

 

テキトーなパワードモニターに入力してみるとダイレクト・レコーディング・プリアンプ?というだけあってクリーンモードもドライヴモードもそのままライン録りで使えるような音質だ。

マルチエフェクターのモデリングアンプよりミッドレンジが太く定位が前に来る感じなので現代的ではないかもしれないが。

 

 

スピーカーエミュレーション?的な回路をバイパスして通常のプリアンプとしても使えるようにした。

 

 

レイニーとかマーシャルのパワーアンプ部に入力してみたらイキナリ骨太な懐かしい音色が飛び出す!

JCM2000とか最近のアンプとはちょっと違う往年のイカしたセンスのマーシャルの匂いで飛んじゃって・・・・。

 

 

ついフランクマリノとかトミーボーリンみたいなクドくてシツコイRUNを弾いてしまうぜ。

 

これは液晶パネルとエディット&エンターボタンでプログラミングとかメンドクサイ万年ナウでヤングなギターキッズたちの夜の共にパーペキにチョベリグかもね~!

今復刻してもウケそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実家では母が一人で何屋だかよくわからない店(事務用品とか洋服?など売っているが近所の人達は喫茶店として使っている!)をやって暮らしているが数十年前は8人の大家族と妹たちが拾ってきた犬とかネコ達も住んでいた。

 

築年数は相当古く変わり者の建築業者が建てた上に無計画な増改築を繰り返したので建物の構造は超絶カオスを極める。

 

何処にもアクセスしない外階段があり何処からもアクセスできないルーフテラスがあり2階の小部屋に台所があったりドアを開けるといきなり断崖絶壁であったり3畳の隠し部屋があったり部屋の真ん中に柱があったりとトマソンの宝庫で町内のプティ九龍城砦とも言われ近隣の閑静な景観をブチ壊している。

 

 

 

 

 

実は前回のBlitz BLP-450はその実家の空き部屋で塗装をした。

ついでなので他に塗装したいモノはしてしまうことにした。

 

 

だいぶ前に書いた初めて買ったギターのBurny RLJ-80。

自己流で改造しまくった挙句に塗装も自分でしてみたい!という理由だけで下地の処理もロクにせずテキトーにラッカースプレーを吹いただけなので30年の間に塗料が劣化して艶がなくなりアチコチ擦れて退色してしまっている。

 

 

ネックに問題があるのか?

以前からチューニングが合いづらくなってピッチがイマイチ安定しない。

 

 

まずこのボロボロのドイヒー塗装をやり直してみることにした。

 

 

 

 

 

ラッカーを剥がしてみるとボディの表面がデコボコに荒れてザラザラしていて如何にもヒドイ状態。

 

雑にイジリ回して使い潰してアチコチボロボロでもう弾いてないしこのまま放っておこうか?と思ったりもするが16歳の頃バイト代でやっと買ったこととかバダスタイプのブリッジの弦高を下げるためアンカーをかなり奥まで叩き込みブリッジが当たるボディの一部をエグってあるのを見たりすると当時の自分を思い出してチョット泣けてくる・・・・。

 

 

サンディングして砥の粉を摩り込みシーラー&プライマーをしつこく何回も何回も重ね1000番の耐水ペーパーで整えてやっと表面が均一にツルツルになった。

 

 

今回はチェリーレッドとかTVイエローのような色ではなくこんな感じをめざすコトにした。

 

 

メタリックグリーンのラッカースプレーを薄く塗り重ねていく。

 

 

色が乗ったら数日置く。

この色は写真撮り辛い・・・・。

 

 

数日後軽く表面を均してウレタンクリアーを吹く。

飛び散ったウレタン塗料が足に付くとベタベタして新聞紙がめくれてしまうので雑誌等を周りに置いてステッピングストーンにする。

モデルさん達の顔を踏みながらやっていたことに今気づいた・・・・。

 

 

純正のピックガードが薄くペラペラで歪んで波打ってしまっているのでウレタン塗料の硬化を待つ間にクリームパール色の板から削り出してピックガードを作る。

 

 

4プライの板なので曲面にテーパーをつけてビス止め箇所は皿穴にする。

 

 

数日待って硬化したら仕上げに全体を磨いて塗装は終わり。

 

 

部品を組み込んで配線する。

小さいスイッチはフロント.P.Uのゲインを落とす用に付けた。

 

 

新しい弦を張って各部調整する。

 

 

フロントのシングルP.Uとエスカッションはピックガードの色に合う白いモノに変えた。

 

 

メタリックグリーンとブルーの中間のような色なのだが写真に撮るとブルーかグリーンになってしまう。

 

 

ヘッド突板の境目がチョット失敗かな・・・・。

ピッチが狂いやすかったのがペグを変えたらチューニングがピタッと安定した。

 

 

無骨で荒くれBorn To Loseな感じがなくなりポップでキュートに生まれ変わった!

(ヘッドの”特攻”が浮いちゃってるよ・・・・。)

 

 

 

 

 

そしてまた新たなロックンロールの時代が始まる!!

(・・・・といいねー!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニューヨークのある小さなクラブで若いギタリストと年配のギタリストが偶然出会いセッションをした。

まだ若いギタリストは相手の的確で熟練したギタープレイに圧倒された。

 

こんなイカしたBopは初めてだ!アンタ何者だい?

 

若者が聞くと

 

俺の名前は・・・・お前さんのギターのヘッドに書いてあるぜ。

 

と言われたとか言われないとか・・・・・・。

もしその若者が私だったら・・・・?

 

 

 

 

 

 

俺のヘッドにはレオパードって書いてあるぜ!!

 

ということで・・・・・・

 

 

前回調子に乗りすぎてトップの塗装を剥いでしまったのでシーラーの上から床用ニスを刷毛塗りしてみた。

 

 

なるべく薄~く塗りムラがなくなるまで何回も重ねてみると・・・・

 

 

こんな感じで悪くはないが少し地味というかイマイチピンと来ない・・・。

う~ん・・・・

 

 

それをまた剝がして今度はキャンディーカラー用の上塗りスプレー缶のクリアレッドを薄く何回も重ねてみる。

 

 

黒っぽくなるまで重ねて耐水ペーパー400~1000番位で丁度良いトコまで削る。

サンディング・ハイになって削りすぎると真っ赤っ赤になってしまうので調子に乗らず!

 

 

今時のふ菓子の色より昔の如何にも体に悪そうな色をめざす。

あの消えそうに燃えそうなバーガンディ、ブルゴーニュ、クリムゾンレーキ、ローズマダー、カーマインのどれでもなく昔のふ菓子色。

 

 

トップコートのウレタンクリアーを吹く。

艶が出るとまた感じが変わる。

あまりクリアコートはコッテリと厚くしたくないのだが去年First Act ME1980の仕上げで研磨したとき下の色まで削りすぎてしまったので今回は薄く3回重ねて最後はギリギリ艶が出る程度に吹いた。

 

 

数日置いて仕上げの研磨をする。

2000番の耐水ペーパー~コンパウンド細目~極細~超微粒子までテカテカにしてみた。

 

 

パーツを組み込んで配線する。

トーンコントロールなしでフロントPUに470pFのハイパスフィルターを付けた。

 

以前あるドラマーの前でコントロールキャビティを開けたらギターの回路ってこんだけなの~!何これ!!とビックリしていた。

 

 

 

部品箱にあったToneProsのロックブリッジがポン付けできたのでコレを着けておく。

 

 

 

弦を張って各部調整して完成!

大変弾きやすくて音色も気に入っている。

軽いので振り回しやすい。

 

しかしこうして出来上がってみると・・・・

 

 

先月買ってきたバーニーとほとんど同じじゃね・・・・?

 

い、いやヘッドに書いてある名前が違うぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

まだ幼稚園に通っていたころ時々母に連れられて都内の百貨店に行った。
住んでいた団地からバスに乗って行くのだが”とまります”のランプが点灯するたびに心がときめいた。
 
 
無性にドキドキするようなハラハラするようなワクワクするような、この世界にこれほどイヤらしく素敵な色はない!と思った。
何故こんな色をしているのだろう?
 
このイヤらしい色を”なんとなく連想させる”モノに出会うと特に必要なくても買ってしまうことがある。
 
 
 
例えばこのエピフォンと先日買ったBurnyのLPモデルなどはその類のモノかもしれない。
同じようなモノが二本あっても仕方ないのに。
(ちょっと違うんだよ。)
 
というような話をH子ちゃんとM美サンに話したら・・・・。
 

                   

 

H子ちゃんからコレをもらった。

いつまでも遊んでしまうよぅ・・・・!

 

 

 

M美サンはそういうの好きなら・・・・と言って何故かギターをくれた。

随分前に弾こうと思って買ってみたけれど結局全然弾かず子供がぶら下げて振り回して遊んだだけでもう要らないのだそうだ。

 

バッグから出してみると・・・・!

 

 

・・・・同じようなモノが三本になってしまった!

好きな色の話をしただけでパチモンレスポールが好きという話ではなかったのだが。

 

写真ではキレイに見えるがトップに小さな傷が結構ある。

 

 

だがほとんど弾かれてないようだ。

 

しかしこのギター、バスウッドだかポプラだかわからないがレスポールモデルなのに異様に軽い!

ギブソンSG以上に軽く感じるので重量を測ってみる。

 

 

 

ギターを持って体重計に乗ったあとギターを置いて乗る・・・・。

なんと3.1Kg!

ボディはホロー構造だろう。

 

軽く調整してアンプで音を出してみると意外にも?LPモデルらしい音色だしネックの感じも凄く弾きやすくて気に入った。

 

 

エスカッションのネジ穴が幾つかバカになりかけていたのとフロントP.Uの若干のセンターズレが気になったので治す。

 

 

たぶん超低価格な機種だと思うがピックアップはちゃんとフロント用とリア用になっている。

 

 

こんなモンかな?

アーチドトップのセンター出しはチョット難しい。

ピックガードも取り付けたいね。

 

 

アーチドトップの場合ノブを頻繁に回しているとポインターがズレることもあるのでボルトで固定してしまう。

 

 

ザラザラで粉だらけのコントロールキャビティをキレイに。

 

こんなコトあんなコトをしていたら・・・・!

 

 

 

 

 

モディファイ魂が発火してしまいもう止まらない!

誰か”とまります”を押してくれ!

 

アタイの場合塗装剥がしはアイロンや剥離剤などは使用せずひたすら削り落とす派である。

 

 

 

トップの塗装だけ剥がしてP.Uキャビティから覗いてみるとセミアコ通り越して殆どフルアコに近い感じだがブリッジから後ろはソリッドなようだ。

昭和の時代だとボディが空洞のLPモデルは総じてボルトオンネックだったがコレはちゃんとセットネックなのが何だか不思議。

 

さてさてどーなることやら・・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友達の買い物に付き合ってアウトレットモールをブラブラしたあと佐野ラーメンを食べた。

その帰り際にふらりと入ったリサイクル店で出会った超ハンサムなギター!

 

 

傷とか打痕などは無くニッケルパーツが曇っている程度の超キレイな状態。

 

 

フレットも曇っているが殆ど弾いた形跡がない。

 

 

ボディーカラーとトップの地味過ぎず派手過ぎない絶妙なキルト模様が気に入ったのでツレてきた。

 

 

テキトーにサノ・バーニーと名付けたが調べてみるとBurny LSD-55QTという10年以上前の西日本限定モデルだったらしいので関東ではレアなのかも・・・・。

 

 

正面からだとレスポール スタンダードの完コピモデルに見えるがバーニーのオリジナルモデル?でボディバックが薄くシンラインになっている。

 

ネックグリップもスリムなのでレスポール スタンダードよりも随分スマートな印象でとても弾きやすいのだがリアのピックアップの音色がどうも自分には枯れすぎてイナタいというかパワー感が少し物足りない感じがしていたので今回思い切って交換してみる。

 

 

久しぶりに御茶ノ水に行ってパーツを買ってきた。

一番使い慣れているセイモアダンカンSH-1bとポット、トグルスイッチ、ニッケルカヴァーなど。

 

 

まずボディをドンガラにして徹底的に磨く!

 

 

ギターポリッシュ等はあまり好きではないので汚れ落としとか掃除をするときはいつも超微粒子鏡面仕上げ用コンパウンドで磨いてしまう!

 

 

曇っていたニッケルパーツも細目コンパウンドでチマチマ磨くとピカピカに!

 

 

渋い味を出すレリック加工とは真逆の作業であるね。

 

 

フィンガーボードもオレンジオイルで保湿などしないでフェルナンデスのレモンオイルでスカッと爽やかに洗浄するだけである。

指板の木材の褐色が薄く明るい色で自分としてはエボニーとか高級ローズウッドなどの黒味の濃い指板よりコチラの方が好みである。

 

 

いよいよSH-1bにニッケルカヴァーを取り付けてパーツを組み込む。

 

 

トーンコントロールはどうせ使わないので配線しない。

フロントPUに330pFのハイパスフィルタをつけた。

 

 

新しい弦を張って各部調整してアンプで音を出してみるといつも使っているSH-1bなのにビックリするほどパワーが出るっ!!

 

考えてみるとメイプルトップのギターは初めてなのだがその影響が大きいのだろうか?

 

 

なのでいつもよりリアPUの高さを低めにフロントPUを高めにセットして丁度良くバランスをとった。

 

 

ブライトでソリッドに感じる一方でウォームでファットな相反する要素が絡む何とも言い難い音色。

サノ・バーニーこれでバッチリ完成!

 

そういえばジョージハリスンのルーシーにちょっと似てるかな?