4月5日は長男の満21才の誕生日だった。



ちょうどこの日に親父が退院した。



以前に声帯上部に癌が見つかり、放射線で治療したのだが、一昨年今度は声帯下部に癌が見つかり喉頭部全摘手術を行った。



癌の種類は扁平上皮癌。



以後、定期的な診察を受けていたのだが、ある時に胸のCTを撮ると肺に影があると言う事であった。



画像をマウスで動かしていくと、確かに肺の下部に丸い部位が確認される。



それでペット検査をするようにとの事で和歌山市の病院で2月に検査をしたのだが、やはり後頭部と肺の部分が光っていた。



診察を受けている病院に他の病院から週1回、胸部・心臓血管外科医が来ているので、その先生に診察を受けた。



結果、胸腔鏡手術による検査手術を行うと言う事になり、3月8日にその医師が常勤している病院に入院し、11日に手術を行った。



病理検査の判断は腺癌であると。



先生曰く、転移ではなく原発性で4期の肺癌との事であった。そして横隔膜にも癒着していると。



普通なら肺を半分くらい切除するのだが、親父はヘビースモーカーだったために肺気腫を患っており、呼吸困難になるため切除手術は無理と言う。



後は抗がん剤治療しかないと。


月1回の割合で5クール行うと言う。



私の家内もそうであったが抗がん剤を投与すると副作用とかで体力も弱ってしまうが、なんとか頑張って欲しいと願うばかりである。




9日の金曜日に、筆談で「手術前より、痰が多くなって、粘って血も少し混じってる。吸入器で痰を溶かして出しているが酸欠もあるのか疲れが取れん。○○先生にTELして聞いてくれ。」と



執刀医に電話して聞くと「手術前に熱がありました。もしかすると肺炎の可能性がありますが、先ずは耳鼻科で診察を受けてみて下さい。肺はそれからにしましょう。」と



ちょうその先生も自身体調を崩されてダウン気味だったようで、電話で話をしていてもしんどそうであった。




肺炎かどうかはレントゲンでも分かるので地元の医院の先生に診てもらった結果、酸素量は少ないが、肺炎の心配はないとの事。



取り敢えずホッとである。




来週の月曜日にセカンドオピニオンの耳鼻咽喉科(和歌山県で耳鼻科では超有名な先生です)に診察を受けに行く事になった。


この先生に先日、診て貰ったのだが、PETで光っていた後頭部については「綺麗なものです。心配いりません。」と言われた。



一つ心配が消えたわけだが。



21日に今後の治療として抗がん剤を投与する日を決めるのだが、1回目は様子を見るという事で1週間ほど入院する事になっている。




これからの事を考えると不安であるが、一番頑張ってるのは親父だから「頑張れ」とは言えない。



しかし、親にはまだまだ長生きしてほしいものである。




ガンバレ親父

癌なんぞに負けるな