私は世界史なんて、およそ縁も興味も無いのですが、これだけは興味を感じる古代文化があります。
それで最近こんな本が出版されていたと知って、思わず買ってしまいました。最近は本は買っても本当に読まなくなってしまったので、積読になりかねないと思いつつも、「灯火親しむ秋」なんて言葉があるので久しぶりに活字も読んでみようかと言うことにしました。
ところでこの「ヒッタイト」ですが、私は高校の授業で習った覚えはない(まるで興味なかったから、完全に無意識にスルーしていたのかも?)のですが、紀元前15世紀ごろ、アナトリア(現在のトルコ中部)にあった王国で、鉄器を早くから使用し、古代オリエント世界でエジプトに並ぶ勢力を築いたが紀元前12世紀に滅亡した、というものです。
日本の歴史なぞともまるでかすりもしない世界の話しなのですが、これに興味を持ったのは
少女漫画
「天(そら)は赤い河のほとり」(作:篠原千絵)を読んだからです。さらにこんなマンガに行き着いたのは今思い出すに、酒でぼけた頭で、仕事もせずに会社のパソコンからネットで、異世界召喚 話しを検索していて行き当たったものだったようです。大体20年前のことになります。
この漫画は非常に面白くて何度も読み返したのですが、かなり歴史にも忠実な部分があるそうで、現実の3000年以上前の「ヒッタイト王国」にも興味をおぼえたのです。
ただ、興味を持っても日本語で読める参考文献もほとんど無い状態で、そのままになっていたのですが、つい最近 YouTube
で関連動画を見かけて追っかけてみるうちに最近手ごろな参考書と、先の漫画の作者とヒッタイト考古学者の対談書が出ていることを知って買ってみたわけです。
まだちょっと読んだだけですが、ヒッタイトについては不明な部分が多いそうですが、今も発掘調査が進んでいて、新しい発見があり、従来知られていた歴史がまだまだ書き換えられつつあるそうで、興味深いです。
まあ、いくら歴史が書き換えられると言っても、現代日本にとって何の関係もない処ですから、ただ単に面白いと言っていられるだけなのがいいです。これが日本の古代のことで、「天皇家の起源が実は・・・・」とかなると、生々しく感じられて、素直に楽しめないところもありますからね。
ところで、無理やり酒に話をつないでみるなら、3000年前古代オリエントの酒事情はどうだったの?なんてことになるのですが、確かミードとビール、ワインはあったはずです。マンガの中でも蜂蜜の酒を飲んでいたようです。ただ、当時アルコール依存症はあったのでしょうか。10年も20年も毎日大酒を飲み続けることができるのはよっぽどの高貴な人、金持ちに限られたでしょう、おそらく庶民の病気ではなかったのだろうということは想像できます。
また慢性的に、酒で、憂いを払わなければならないほど、のストレスがあるほど社会も複雑ではなかったとも思われます。
そんな時代に思いをはせるのも、秋の夜長にふさわしいと思うのです。
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