今年も「躍進する全断連」が配布されました。
昨年2023年の全国大会が東京で開催されましたので、それをモチーフにした表紙です。表が皇居、裏が東京駅です。
この冊子は1年に1回発行される、全日本断酒連盟の公式案内です。その時点での最新情報を基にして現況、組織、活動などそして加入断酒会一覧などが掲載されています。
基本的には、外部への全日本断酒連盟の紹介のための冊子だと思いますが、毎年会員には配られるようで、私も断酒会に入会以来毎年のものが残っています。
「躍進する」とあるのですが、この中の現況から会員数の推移を取り出してグラフ化すると
このようになります。2012年版で2001年のデータまで掲載されているので、それをグラフ化しましたが見ての通り見事に単調減少グラフです。「躍進」と言いながらひたすら「衰退」しています。コロナで顕著に減ったとか言ってましたがコロナの影響は2020年からですが、そこで極端に減少がひどくなっていることも無いようです。ほぼ一直線に減少を続けて、2001年に1万1千人いた会員が2023年には5千人になっています。
私が断酒会に入会したのが2011年でしたのでそれ以前のことは知らないのですが、入会したころはまだどこの例会も賑やかでした。我が支部でも毎週20人ぐらいの参加者はいました。それが今では5~6人になってしまっているのです。
2001年以前のことはもはや知るすべもないのですが20年にわたって、同じ傾向を続けているというのは、よほど、構造的、根本的なものなのでしょう、色々対策は講じられてきているにもかかわらず、傾向がちっとも変わらないのはどうなっているのでしょうかね。このグラフを外挿すると後20年もすると会員がゼロになってしまうことになるのですがどんなものでしょうか。
私などにとってみれば、断酒会があったからこそ断酒ができていると言えるのでなくなってしまうのは耐えられないのですが、あと20年とするなら、まあ自分が生きている間には断酒会は無くならないからそれでもいいのか?と思ってしまったり、もしかしたら、20年たつと断酒会は必要がなくなるという意味なのかと都合のいいことを考えてみるのか・・・・
まあ会員数の減少は断酒会が必要とされなくなりつつある、と言った背景でのものではないことから、20年後でも断酒会は必要ではないはずはないのですから、ほんとうにどうなっていくのかがわからないのです。
毎年「『躍進する』全断連」が発行されるたびに全断連の「衰退」を憂いてしまうのでした。