この漫画に描かれていること、、、チューリップ


妻が

「付き合っていた時は大切にされていたのに、今は大切にされていない」

みたいに感じているシーンがあった。

私もそう思った事がある。



2年前、私がぶっ壊れて鬱状態になった。

「なぜこうなったんだろう?」

ずっと考えていた。



いままで。

私は実家が近いので

両親に育児を助けてもらえていた。

義理親からいびりを受けたことはない。

義理妹たちは気さく。


出産後からは姉の家が近くなったので、

子供たちを遊ばせたり、

困った両親の事を姉に相談していた。


夫はお喋りさんなので、

比較的会話の多い夫婦のはず。

宇宙人息子の相談もよくしていた。

両親の困り事も話していたので、

夫は私の状態も分かっていたはず。


宇宙人息子くんの謎っぷりや、

親のおかしい所は友達に相談したり、

リフレッシュして気分転換していた。

少しだけど仕事もしていた。


全てが真っ黒けっけだったわけではない。

悲しい中にも、楽しい事もあったはず。



夫は

私の育児を責めてきたわけでもない。

お金を家庭に入れてくれなかったわけでもない。

私に暴力をふるったわけでも、

悪口を言ったわけでもない。



でも、私は壊れた。



色んな事が重なって、

過去から積み重なってきた問題が

一気に噴出したように感じる。


壊れたけど、

夫はしばらく気づいていなかった。

いや、変な事には気づいていたけど、

取り立てて何かしたわけではない。

したのかもしれないが、

もう私は気づかなかったのかも。



ある夜、私は

自分のかかえるつらさに耐えきれなくなり、

寝ている夫に

「私、おかしいの。」

と現状を打ち明けた。


それでも、

夫は今ひとつ分かっていないようだった。


口では「分かった」と

言ったので、

私はとても安心した。

「ようやく安心できる」と

心から安堵した。


でも、やはり何も分かっていなかった。

これで、状況が良くなる!

と希望を抱いたのも束の間。


むしろ、

そこから

更に奈落の底に落ちたような感覚になった。



夫はどうして、

こんなにも私の事が分からないのか?

こんなに長く一緒にいるのに。

こんなに話し合ってきたのに。

こんなに相談してきたのに。

こんなに近くにいるのに。

パートナーなのに。

私は夫の事が分かるのに、

夫は私の事がわからない。


〝私の好きな食べ物も知らない〟


こんな些細な事が

私をひどく苛立たせた。


以前はスルーできたんだと思う。

今はスルーできない。

自分に余裕がなさすぎて、

スルーできなくなってしまった。


「そんなことで?」

って思う人もいた。

その人が同じ体験をしても、

壊れなかったかもしれない。

もっとひどく、悲しい体験をしている人も

いる。


でも、私は壊れた。

耐えきれなくて壊れてしまった。

私は他の誰かではないから。

私は私だから。