皆様、いつもありがとうございます。今回、ちょっとマジメです。
7時のニュースに続いてよく見ています。NHK「クローズアップ現代」(夜7時半から)。
今日は、「もう病院で死ねない 医療費抑制の波紋」
http://www.nhk.or.jp/gendai/yotei/
というのをやっていました。
このところ、医療費改定により、
入院日数が短くなる傾向があります。
長くなると、病院の収入が落ちるからです。
番組では、肺炎で入院した高齢者が、
まったく動けないにもかかわら、
炎症が治まったために退院せざるをえない状況を紹介していました。
娘は、「もう少しおいてもらえませんか。
うちには受験生がいるので」と答えていました。
また、高齢で病気のため、
階段を上ることもできない一人くらしの男性が退院後、
住んでいるアパートにとりあえず押し「上げられ」、
そのまま、医療者は帰ってしまいました。
男性は、何時間も体を動かせず
同じ場所に座っている、という状況が映し出されていました。
さらに、驚いたのは以下。
誤嚥性肺炎で入院していた認知症の寝たきりの妻。
治ったとして退院させられ、会話も成り立たないなか、
高齢の夫が自宅で介護をしています。
しかし、3日後に、炎症は再発し意識不明。
食事もとれない状態なのに、
自宅を訪問した医師は、「様子をみましょう」と繰り返す。
高齢の夫は、何も食べていない妻に食事を与えたい。
そして、本当は入院させて熱を下げたり、点滴などの治療を受けさせたい。
夫が食事を与えることで、肺炎を悪化させる可能性があるが、
夫ができることはそれしかない・・・。
・・・医療費が増え続けているから、
病気になっても、病院にはかかれない、
そんな現実が目の前に来ているような気がしています。
私は、ドクターショッピングをやってきて
結局、病名はつきませんでした。
それが医療費圧迫の原因でも
あったと今になって気づき、反省しています。
そして私は今、すこしづつ回復に向かっていると実感しています。
それは、本当にありがたいことだと思っています。
介護を受けるぎりぎりのところまで行きましたが、
なんとか、このままの調子でいきたいと思います。
ただ、必要な人に必要な治療、医療サービスはしてあげてほしい。
そのためには、ある程度の負担増も仕方ないのではないかとも考えてしまいました。
家族が介護をするにしろ、
病院で診てもらうにしろ。
望む医療が受けられる、そんな状況は
もう来ないのではないか、と感じました。