昨年の今頃は寝たきりになっていたのですが、

今年は、痛いながらもなんとかだましだまし室内生活ができています。

ありがたいこっちゃ。


いろいろ要因を考えてみました。


昨年は、2人暮らしだったため、

夜、休日になると

どこにいてもエアコンの冷気(霊気?)が漂って

こわごわとした時間を過ごしていました。

これがきつかった。朝起きると体がこわばっていました。

まー、35度の気温でエアコンつけるなっていうのが無理だなー。


また、なんやかんやと気を遣い、

無理をして元気を装っていたのが、

限界にきて寝たきりになったのかもしれません。

遠慮したら、この病気は悪化するかもしれん、と最近思い始めています。


それでひとつ思い出しました。


以前、ある病院に初診で連れて行ってもらったときに

私と似たような痛みをもつ患者さんと出会いました。


私はそのとき、病院内をストレッチャーで運んでもらう状態だったのですが

その女性のほうから、私と夫に話しかけてきました。


「大変そうですね。私も3年も通っていて、体中が痛いんですよ」。


この方は、きちんとした病名や痛みの原因についての説明は

受けていないらしく、また、そういったことにも興味がないようでした。


抗うつ薬を処方されて、2週間に1回、女性医師に「話を聞いてもらうために、

無理やり予約をいれてもらっている。本当は1ヶ月に一度でいいということなんだけと」とのことでした。


この方は、歩くのが本当に大変そうでした。

10メートル歩くのに、1分くらいかかっていました。年齢は50代前半くらいでしょうか。

ご主人と大学生2人の息子さんがいらっしゃるとのことでした。


「主人も息子も、全然理解してくれなくて、家事の一切を私がやっているんです。

キャベツとかもてない日があって、料理ができないことがあるんですけど、

息子が、どなるんですよ。『なにさぼってる!ちゃんとやれ。おまえの仕事だろ』って。

主人も、『食べさえてやってるのに、家のことくらいしろ』というんです」


日ごろのうっぷんがあったのか、

待ち時間の長さを利用して、いろいろお話しされました。が、

内容はは、本当に悲惨でした・・・。

これくらいではすまず、ときには殴られることもあるそうです。


ストレッチャーに横になっている私をみて「でも、私はまだ自分で歩けるからましかも。

あなた大変ね」と同情されてしまいました。


確かに、私は寝たきりでしたが、夫は病院に連れて行ってくれるし、

無理して家事もやってくれていました。


私からみると、環境的にいって、彼女のほうが大変といえるでしょう。


「この病院の近くだから、なんとかバイクに乗ってここまで来ているの。15分だから。

ここの女性医師の〇〇さんがいいから、かかるなら、その人にして」


と彼女は言い残し、足を引きずりながらのろのろと病院の出口に向かって歩いていきました。


もし、彼女が、自分の環境を変えることができれば、

そして、周りの人が理解をしてくれれば

痛みや症状は随分よくなるような気がしてなりません。


どうすれば、理解ある人に恵まれるか。

痛みを解消するには、こういったことがかなり重要な位置を占めるのではないか、と感じています。


この病院には何度か通いましたが、その後、彼女と会うことはできませんでした。

もし、会えるならば、私のところに来ませんか。しばらくおうちを脱出しませんか、と声をかけてあげたいです。