前回、書いているうちに疲れてしまい
(寝たままパソコンを使っていますが、やはり目や肩、腰、頸に痛みがきます)
中途半端な記事になってしまいました。
なので、鍼灸治療について、追加事項を書きたいと思います。
私がうつぶせになって刺す筋肉への鍼は、私が強く痛むと感じる
腰周りが中心となります。前回、大事な腰周りの個所をあまり書きませんでした。
腰周りで刺しているのは、前回示したもの以外には以下のようなものです。
いずれもその日のトリガーポイント(解説済み)の状態によって、
刺す箇所が異なります。
小殿筋、中殿筋、大殿筋、腸骨筋、仙棘靭帯、脊柱起立筋(ほぼ3つとも)、大内転筋、薄筋
などです。
いずれも、その日のコリコリとしたところで、押すと痛みが
別の場所で再現される個所に刺します。
トリガーポイント鍼というと、一つの筋肉に複数の鍼を刺す方もいますが、
私には、その方法は強すぎて、2週間ほど寝たきりになったこともあります。
ですので、私の場合は、ひとつの筋肉の適切なコリコリに1カ所、ズン!と刺すのが
一番合っています。
上記と既述した筋肉に刺して、30分鍼を刺したまま、横になっています。
ここで、注意したいのが私の場合、この状態でいると
とても冷える、ということです。タオルをかけてもらいますが、
もともと自分自身でからだを温める力がないのですから、
あまり意味はありません。
ですから、どんなに鍼灸師の鍼の腕がよくても、
仰向けとうつぶせで合計1時間裸に近い状態でいると
冷えてしまい、かえって悪化してしまうことがあります。
ここで私の場合、「遠赤外線」を腰や足に当ててもらうのは
必須となります。
個人開業の鍼灸院の場合、遠赤外線がないこともあります。
そのような場合、私の状態を理解してくれて、
鍼の頭にお灸をしてくれる(灸頭針=きゅうとうしん)こともあります。
金属製の鍼を通して、熱が体の芯(奥の筋肉5センチくらいまで)に伝わるので、
遠赤外線照射に近いくらいに温まります。
ただし、灸頭針は次々火をつけていくため、鍼灸師がつきっきりでやる必要があります。
人的な余裕のない(接骨院など他の患者さんが多くいるようなところ)では
無理なのではないでしょうか(私は、接骨院での鍼治療の経験はないので
なんともいえません。電話でいろいろな接骨院にきいたところ、
断られています)。
もちろん、一番いいのは、遠赤外線の照射です。
このため、事前に遠赤外線の有無を電話で確認することもあります。
そして、もう一つ。
私は、治療の日は、そのときの痛みを体のかたどった図面に印をして
渡すようにしています。それで、鍼灸師は私の痛みを理解してくれます。
この図面を渡すとめんどくさそうにしたら、もうそこへは行きません。
既述した「鍼灸治療について その1」では、
5回は同じところに通う、と書きましたが、私が、2回目以降も通ったのは23人のうち、
その実、
10人ほどしかいません。
まずは、この人に自分の体を預けられるか、やはり体に触れられるのですから、
キモチ悪くないか、という”感覚”がとても大事です。
最後に2つだけ。
まず1点目。
私は、鍼灸治療でこの体が「治る、完治する」、とは決して思ってはいません。
しかし、痛みが強く日常生活もままならず、ほとんど横になっている私にとっては、
数日、あるいは一瞬でも、痛みが軽くなる、というのはとてもうれしいことなのです。
ですから、治療はそのつもりで受けています。
何年もこのような生活をしているので、
原因がわからない病を
むしろ「治せる」という人こそ、
信用ならないと思っています。
もう1点は、前回のコメント欄でも書きましたが、
これまでご紹介した鍼灸治療は、あくまでも私に合っている治療の方法です。
この治療方法が合っているとわかるまで、かなり放浪しました。
ですので、他の方にマッチするとはいえません。
そして、一番大事なのは、自分がお願いする鍼灸師の方を私が好きと思えるどうか、
そうすると、治療効果もあがる、そんな気がします。
「医は忍術」といいますが、鍼灸にもそれが当てはまる、と思っています。