エジプトからやってきた猫と寒波の日本列島 | キャットシッターねんねこ日誌

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東大阪でキャットシッターを開業して12周年を迎えました。
お世話する猫ちゃんたちのことや、キャットシッターの日常の風景を綴っていきます。

今日から3日間大阪も寒波に見舞われるとか…

寒がりな猫ちゃんたちには災難です。

うちの野良ちゃんズの寒さ対策も万全にしなくては。


諸説あり、今後変わっていくかもしれませんが

猫の祖先はエジプトというのが定説になっています。


8年ほど前、1月下旬から2月にかけてエジプトを一人旅したことが

あります。


北のほうにあるカイロはさすがにセーターくらいは着ていましたが

カイロから夜行寝台列車に8時間ほど揺られ、南のルクソールに到着すると


もうそこは真夏の太陽ギラギラの乾燥地帯でした。


特に王家の谷などは、日差しを遮るものがないため、逆に半袖では辛いくらいの

強い太陽光が肌を刺しました。



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王家の谷(ルクソール)にて



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エジプトの野良猫


顔が精悍でエジプトっぽい。


そしてオッドアイ






「こういうところの神殿で猫は神さまの化身として

大事に飼われてたんだな」


と実感したのではありますが、

と同時に


「時を経て、はるばる寒い日本に辿り着いた子孫は災難やなぁ」

とも思いました。



初めて猫が文献に登場するのは平安時代の

『宇多天皇御記』で、唐から渡来した黒猫を先帝から譲り受けた

という記録です。

(愛玩動物飼養管理士2級のテキストより)


当時の平安時代は、特に寒さの厳しい時代だったと

気象史の研究家が言っていたのを聞いたことがあります。


しかも当時の貴族のお屋敷は、屋根はあっても天井がない寝殿造。

暖房も火桶・火鉢くらいのものでしょうか、想像するだけでも凍えます。


女御・更衣の十二単衣にもぐりこんで

暖をとっていたかもしれない猫の姿を想像するとちょっと微笑ましいですが、

自分が猫だったらやっぱり平安時代はたまらんなぁ、と思います。