
カトレヤのスタンダード・交配種と言いますと、株高40~50cmぐらいで、14,15cm~20cmぐらいの巨大輪を想像なさるかも知れません。
しかし、株高30cm~40cmぐらいで比較的コンパクト。大変フラットでオーバーラップするペタルを持ち、やや小振りのリップを持つ独特の系統があります。 株全体が、やや赤みを帯びている品種も多数あります。
これらの特徴を持つ系統、つまりLc.Rubens系が、1970年代~’80年代くらいまで、一部の趣味家の間で愛培され、その後ほとんど見かけなくなってしまいました。
では、Lc.Rubensとその系統とは、一体何なのか、21世紀にこのLc.Rubens系は存在し続けることができるのかどうか、Lc.Rubens系の改良は現在行われているのか等について、今回から数回にわたって検討していきたいと思います。
何回で完了するのかは未定です。
それではまず、Lc.Rubensとは何かから始めたいとおもいますが、
1903年に登録され、自然交雑種のC.hardyana とL.pumila var.praestans を親に持つ交配種です。
ではこの親について、触れるところから初めてみたいとおもいます。
C.hardyanaは、自然界でC.dowiana と C.warscewiczii の交雑という自然交雑種(natural hybrid)ということになっています。
これが、人工的に交配されるとC.Hardyana となり大文字で綴り始めます。 現在カトレヤ類の再分類が行われC.Hardyana は
C.Hardyana(1896) と記載されます。 また C.Rubens は C.Rubens(1903) と記載されます。
現在、原種がブームとなっていますが、良個体のシブリングや、良個体のセルフで得られた原種は、つまり人間がある意図をもってこのようなシブリング・セルフィングを行った場合は、はたして小文字で書き始めて良いのかという疑問を、私は持ち続けています。
自然界に存在しない原種を人間が創作している可能性があります。
次にL.pumila var.praestans についてですが、praestans は原種としてpumila から独立しましたので、Lc.Rubens は、C.hardyana とL.praestans を親に持つ交配種と言うことになりますが詳細はよくわかりません。
Jan,30.2009 記事訂正
Sep.7,2020 記事補筆訂正