【第三章】 海外生活で得られるもの。

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今日は、海外生活で得られるものについて書きます。







殆どの喧嘩やすれ違いって、誤解からくるものだと思うんですよ。
人間は自分の立場からしか物事を見られない人が多いから誤解が生じる。
でも自分を2人も3人も作って別の場所に配置して、
一気に多方向から物事を見ることは不可能です。
自分は一人しかいない。
だから、想像力を養うしかない。

想像力はどうすれば養えるのか。
想像力を養うには、経験が必要だと思います。



どんな経験?


自分が、今までとは全く別の扱いを受ける経験です。





■今とは別の扱いを受ける経験が必要




大きな成功をしたとき、派手な失敗をしたとき、
途端に別の扱いを受けるようになると思います。

ダイエットして痩せてキレイになった自分、
不摂生が祟って醜い姿になってしまった自分、
同じ自分だけど周りからはまるで別人のように違う扱いを受けると思います。
その両極端を経験すると、人間の本質が見えてきますよね。


“今とは別の扱いを受ける”経験をするには、まず自分を変えなければなりません。
自分を変えるというのは、簡単なことではなくとても大変なことです。


でも、今の自分の姿のままで別の扱いを受ける方法があります。
それは、思い立ったときに海外に行ってみることです。
外国語を学ぶためにその国へ飛んで行っちゃってみてください。



言葉のわからない海外に行くと、たちまち弱者になります。
優しさをくれる人ももちろんいますが、
無視されたり酷い扱いを受ける機会が圧倒的に増えます。
(旅行ではなくその国で生活をしてみる場合です)

好意的にその国へ行ったとしても、よそ者扱いを受けることもあります。
真剣に生きているのに、言葉がうまく話せないせいで馬鹿だと思われたり。
普通に振舞っていても、文化が違うせいで笑い者にされたりもします。
特にプライドが高い人は、とてもじゃないけどやっていけないことだらけです。


そこでやっとわかるんです。
自分はなんでもない存在なんだと。人間はとても弱い存在なんだと。
自分の国では普通に生きて行けるけど、海外で生きて行くのは本当に大変です。
今まで生きてきた年数だけ積み上げ確立していった自分を、一気に0歳に戻される感覚です。
私は親を見ながらそれをずっと感じていました。





■海外に行くと今までの当たり前が覆される




そういう経験をすると、同じような立場の人たちの気持ちがわかります。
少数派や弱者に寄り添えないと人間はどんどん傲慢になってしまいます。
受ける扱いのふり幅が大きいほど、いろいろなことに気が付けます。
「同じ人間なんだから、同じ扱いを受けて当然」
今まで当たり前に思い込んでいたこんなことが、いかに生ぬるい考えなのかにも気が付けます。
そこにいつまでもしがみ付いているからしんどいんだと、ふと感じるようになります。


もちろん、言葉で見ると当然のことだと思いますが、
実際の社会や実際の生活ではなかなか実現されないことです。

「同じ人間なんだから、同じ扱いを受けて当然」
この考えを自分で納得した上で一旦捨ててみるだけで、生きることがだいぶ楽になります。
そもそも同じ生き物であっても“同じ人間”なんていません。



【海外で生活してみる】
という経験は、今まで培ってきた「当たり前」が見事に覆される経験になります。
気力と体力の要る経験ですが、それが後に、人間力へと変わります。





■原因が“視野の狭さ”だったことに気が付ける




喧嘩が起きたとき、誤解が生じたとき、
冷静になって自然と相手の立場に立てる人はとても強いです。
それができるかできないかは、雲泥の差だと思います。
自分の立場を守ることだけに必死になり善悪すらも無視するようになってしまったら、
人としてとても醜いと思います。


できるだけ多くの視点から物事を見られるようになると、
日常のイライラやもやもやが格段に減ります。
そう感じていたのは自分の視野の狭さのせいだったと気が付くからです。




そして、海外で生活することの話題に戻りますが、

どんなに辛い経験をしても、どんなに酷い扱いを受けても、
自分さえ「気持ちを伝えること」を諦めなければいつか必ず分かってもらえます。
気持ちが伝わったときの喜びや嬉しさは何事にも代え難く、癖になります。
その経験があると、どんな人とも分かり合えるはずだという自信が生まれるので、
何が起きても簡単に逃げ出さない自分になれます。
何事も、殆どの事柄は、人対人で成り立っているからです。


「どうせ・・・」
「しょせん・・・」
「無理だよ・・・」
「私なんて・・・」


そんな悲しい言葉が、日常から少しずつ減って行きます。



海外生活で得られるものは、人間力です。


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