ありがとうThank youってことで、15時39分39秒に更新時間を設定しました。



昨日午前中に、仕事で狭山市に行き、
帰りにタクシーで駅まで戻ってくるときに、タクシー運転手さんからお聞きした話です。


昨日はたまたま、工事の影響で駅までの道が混雑していたため、
少し遠回りをしたり裏道を走ったりしながら駅へ向かいました。


体調が悪く、ぐったりしていて喋ると吐きそうなくらいのコンディションでしたが、
一つ運転手さんにお聞きしたいことがありました。





この話です。
「タクシー運転手が忘れ物を聞く本当の理由」

これが本当なのかと尋ねてみたところ、
「うーん、、そういうことではないんですけどね。
うちの会社はただ単純に、忘れ物されてないかなって心配で聞いてるだけなんですけどねー」

って仰ってました。


そうなんだー。やっぱり都市伝説は都市伝説なんだなーと思い、
タクシーを走らせている途中で、
なんだか不気味な、悲しくもあるような河川敷の前でタクシーが止まりました。
ただの信号待ちでした。
「ここ、不気味ですね。」って私が言ったんです。
すると運転手さんが、「そうですね、、ここで昔大きな事故がありまして、2人亡くなっています。」と。


黙っていても気持ち悪いくらいだからあまり喋りたくなかったのですが、
その話がどうも気になり、2~3分黙った後、私から話を切り出しました。
「その事故のお話、聞かせていただけますか?」



平成11年 西暦1999年 11月22日の出来事だそうです。
(偶然にも私がこだわり続けているゾロ目・・・)


この辺りには入間基地があり、航空祭などでも有名な地らしいのですが、
平成11年11月22日に練習中の戦闘機(?)が入間川河川敷に墜落して2名のパイロットが亡くなったそうです。


※基地とか自衛隊とか、そういうお話に関しては全くこの話の論点とは違うので省きます




事故後、発見された機体はこのように粉々に。


上空での練習中、機体になんらかのトラブルが発生してコントロールを失い、
そのまま墜落してパイロット2名が亡くなりました。

住宅密集地で起きた事故なのに、犠牲者はパイロット2名のみだったそうです。


なぜでしょうか。


その機体に乗っていたパイロットは、「緊急脱出します!」と宣言したにも関わらず、
すぐには脱出しませんでした。
見下ろすと、下に広がっていたのは民家だったからです。

「今ここで脱出すれば自分たちの命は助かる。でも、犠牲者が出てしまう。」

そう思ったパイロットは、もう既にコントロールがきかなくなっている機体を、
長年の経験を生かし、どうにかして操り、民家を避けてひと気の無い河川敷へと持っていきました。



タクシー運転手さん
「僕、事故後に航空写真を見たんですけど、空から見える河川敷なんて本当に小さな点でしかないというか・・・
よくあの制御が利かなくなった機体をここに持ってきてくれたなって関心しました。」





2人のベテランパイロットは、
自分たちの命よりも、機体の下に広がる民家の人々の未来を選びました。


脱出して命が助かるのは、地上600mくらいだと言われていますが、
2人が機体を河川敷の方向へ持っていき、やっと脱出したのは地上90mくらいだったそうです。
死ぬのはほぼ確実です。
でもなぜ、それでもあえて脱出装置を使って脱出したのかと言うと、
(本人に聞かなければ本当のことはわかりませんが・・・)
脱出装置を取り付けた整備員さんが、疑われないようにとの配慮があったのだろう思われます。


脱出装置を使わなければ、自分たちの死後に、
“亡くなったのは脱出装置が作動しなかったせいなのではないか!?”
と疑われてしまいますよね。
死者に口なしなので、あらゆる誤解を生んでしまうかもしれません。


自分の死を目前にして、普通ならパニックに陥ってしまうような状況下、
そこまでの事を考えられるなんて、同じ人間として本当に尊敬します。




タクシー運転手さんから聞いたお話で、
私自身体調が悪かったせいもあり、聞き逃しや聞き間違いもあるかもしれません。
でもこのお話を聞けて良かったです。




調べてみたら、事故に関する動画をYoutubeで見つけたので、
興味のある方はご覧ください。







仕事で求められること、人間として求められることはこれだと感じました。

危機に面したとき、今まで自分が培ってきた経験や知識、身につけた技術を総合的に使って
どんな判断ができるのか。何ができる人間なのか。
究極の選択を突きつけられたときに、どちらを選ぶ人間なのか。

沢山のことを考えさせられました。



姿を変えて再びこの地上へ舞い降りてきて、
きっと誰かのヒーローになっているこの2人に、お会いできたらいいなと思いました。


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