ニートNeatと

ニートNEET


社会問題になっているニートNEETは

Not in Education, 

Employment or Training の略。

いわゆる

「若年無業者」や

「引きこもり」のことで

イギリスで言われるようになり

2002年ごろから

日本でも言われるようになったもの。


一方ニートNeatも

イギリスで言われるようになったものだが

1570年頃に、今で言う

スティル・ワインを指していたもの。


元の語源はラテン語で

「輝く」「煌めく」を意味し

そこから

「濁りのない」「混じり気のない」

を意味する言葉に派生した。


ビールやブランデーで言うなら

「澄んだ」を意味する

ペールPaleにも似ているし


シェリー酒の歴史で言うなら

「真珠の様な」という意味で

現在のフィノを形容した

Supernacular

なんて言い方もある。


ただ最近ウイスキー界で言われるニートは

いわゆるストレートで飲む事を指す。

これは氷も水もソーダも足さないという意味で

バーで言うとカッコいいという時代があった。


余談だが昔のウイスキーバーでは

鍵アリや鍵ナシ、

ワンフィンガーやツーフィンガーなどという

言葉が流行ったこともあるw


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さてこの語が出てきた1570年頃と言えば

シェイクスピアの時代だが

間も無くイングランドが

スペイン大艦隊を破り

イングランドの制海権が広まったころ


当時イギリスに輸入されたワインの多くは

決して質が高いものばかりではなく

今ほど日持ちもせず

日持ちを目的としたものの多くは

酸味がキツかったので

香草や甘味材、酸味調整に石膏など

ワインを生のまま飲むのは大変だったが


この頃から少しまともな

ワインは飲めるようになっていったのだ。


その証拠を観るには

シェイクスピア作品の中の

ワイン関係記述を観ると良い。


これに関しては

アンドレ・シモン著/多田稔翻訳

「シェイクスピアのワイン」がオススメ。