レブヒートの守破離 Rebujito "ilegal" | Sherry Museum館長 中瀬航也オフィシャルブログ「中瀬航也のオフィシャル・シェリー酒ブログ」Powered by Ameba

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日本でまだ馴染の薄い「シェリー酒」にまつわる
シェリー酒のABCからマニアな話。シェリー酒と料理のマリアージュ。
シェリー酒のセミナーやイベント。シェリー酒の歴史や文化他、
スペインを中心にヨーロッパなどの飲食文化について書きたいと思います。


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シェリーと言えば、ティオ・ペペぐらいしかしらなかった日本も、
この数年で、ティオ・ペペがフィノというタイプの
辛口シェリーの一種であることをしるようになり、

セヴィリア出身のアルフォンソ君の
熱心なラ・ヒターナの営業活動の甲斐もあって、
マンサニージャというタイプ名は今や多くの人が知る事となった。

そのマンサニージャを広く広めようと
プロモーションに大いに利用されてきたのが、

【レブヒート Rebujito】

その造り方は、
「マンサニージャを7upで割るだけ」

*スプライトやカセーラ(スペイン・ソーダ)もポピュラー。
というもの。

アンダルシアでは古くから知られているカクテルではあるが、
元々は巷では飲まなかったカクテル。

ではどこで飲んでいたのか?

多くは
「セヴィージャの春祭り」や、
「ロシーオの巡礼際」など
基本は、御祭の飲み物だった。


僕自身、最初の飲んだのは、
SCの周年イベントで常連さんと行ったスペイン旅行が
セヴィージャの春祭りだったため、
カセーラ(テント)でガンガンに飲んだのが最初。

街中のバルで出ることは無かった。

もちろん、バルで頼むことは出来るが、
多くがトゥーボ(コリンズ・グラス)に
キューブ・アイス&マンサニージャが半分ほど入ってきて、
7upの瓶が一緒に出され、どうぞご自由に…そんな感じ。

というより、そもそもこのレブヒート…
実は発音がメチャクチャ難しいのだ…

「レ」は、巻き舌の発音、
「ヒ」は、うがい的な喉の発音。。。

なかなか、まともに通じないので、
そういう時は
「マンサニージャ・コン・ガセオサ・ポル・ファボール」
でだいたい通じる。



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(Photo by Wiki)
スペインでは御馴染なカセーラ。
かつて日本に少しだけ入ってきたが、
CC社に買収されたことで輸入はSTOP…
炭酸も香料も弱いが美味しい。


でも、たまに得意げなスペイン人にこう言われる、
「それは、祭の飲物なんだぜ…」
とはいえ、スペインという国は
またしょっちゅう祭があったりもする…

そんな、祭の飲み物だったレブヒートも、
ティント・デ・ベラーノやカリモチョ同様、
いつしか、スペイン中、世界中に知られるようになり、
祭で出されるレブヒートも、
次第にマンサニージャ+ソーダだけではなくなってきた。

「守」から「破」へ、
伝統からモダンへの移行の時代がきたのだ…


ましてや、皆が飲んで、何処でも出すのなら
そこには当然差別化がおこる…

イエルバブエナやミントのような香草を入れるところや、
レモンやライム、オレンジを入れるところ、
それにマンサニージャがベースとどこか暗黙に決まっていたものが
いつしかフィノも使われ、

周辺のDOヘレス外の地域では、
シェリーではないもので作るのも現れてきた…

そしてこの4月、スペインでは
サランドンガという出来あいレブヒートまで誕生した。

これには、
さすがにDOヘレスも動き出し大クレーム


余談だが、
ゴンサレス・バヤス社が絡んだ似た商品が一時期マラガを中心に、
また
アルベアール社が絡んだ商品が一時期コルドバを中心に、
さらには、
日本でも出来あいシェリー・ソーダがリリースされたことはあったが、
どれも
レブヒートとは名乗らなかったので問題にはされなかった…

というより、
最終的にはどれも上手くいかず、すべて消滅・・・

やはり一般的なカクテル同様、
「手作りが一番!」
というところか・・・

さて、このサランドンガ、
飲んだことはないが御味は如何に??

そして3年後や5年後は存在しているのか???

*****

オジャリア銀座店では、
「マンサニージャ+リボンシトロン」を使用。
ミントやレモンは入れません。

但しアレンジで、
リボンシトロンを強炭酸水にして辛口に出す場合も…

最近の日本では、割り材で…
トニック・ウォーターや、ジンジャー・エールを
使う店が増えてきましたね。。。

最終的には飲み物として美味しいならば、
ありだとは思いますが、

スペイン人や、スペイン好きな人と話になった時に、
現地ではどうなのか、元はどうだったのかを知っていると、
なおイイですね!