さて…


灼熱地獄にやられて京極夏彦の魔境に迷い込んでて。

■前回の記事はコチラ


塗仏の宴は読了しましたよぉぉ。

上の文庫本三冊で前半の宴の支度編、その後のまたも

文庫本三冊の後編、宴の始末編も読了。


面白かったですよ。


ただ、個人的には前半の宴の支度編の方が

面白かったかも…後半の始末編は少しダレたような。

まあ、長すぎて少々飽きたのかも。  


それで、次はコチラも読了。


巷説百物語の シリーズ第五弾、
西巷説百物語。

塗仏の宴とか京極堂シリーズと呼ばれてるのは
もう全部、スーパー大長編シリーズですが、

巷説百物語シリーズは連作短編というやつか。
話は連作ものですから、繋がりは
ありますが…ひとつひとつが独立した短編。

やっぱり、、こっちの方が読みやすいか…。

なんでシリーズ第五弾なんて中途半端な所から読み
出したかというと、たまたま図書館にあったので笑。

ただ、シリーズ第五弾の西巷説百物語は
いわゆるスピンオフ系といいますか…

もともと幕末の江戸を舞台にした話らしいですが
西巷説百物語は舞台を大阪に移したもので、
ここから読んでも、読めますね。。

京極夏彦の魅力は灼熱地獄に相応しい
奇妙摩訶不思議な現象が次々と起こることですが…

京極夏彦の思想は一貫して
妖怪とかアヤカシとかは、この世に存在しない、

妖怪やアヤカシとか見るのは人間の迷い、
つまり人間そのものが奇妙摩訶不思議な存在である
ということですかね、、


いまは西巷説百物語読み終えて
その次の遠巷説百物語読み出しました。

これは舞台を遠野に移して展開します。
あの遠野物語の遠野ですからね…舞台としては
もう京極魔境に最適な土地柄かも。

西巷説百物語から遠巷説百物語の
発刊まで十年位空いてるとかで…この遠巷説百物語は
ものすごく傑作ぽいですね、まだ途中ですけど。

なんか、吉川英治文学賞受賞作らしいですね。