さて…北野監督・首を観てきましたよぉ~~、


■首の予告編はコチラ 


元北野映画大ファンでした。。

デビュー作、その男凶暴につき…をリアルタイムで
観て、、ソナチネ等々経て、キッズリターンとか
菊次郎位までの熱烈ファンでした、、

その後、興味を無くしているという…
まぁ、すごくありがちなパターンですね。

ですから…あまり期待せず行ったのですが…
ただ、先日のゴジラマイナスワンみたいに
期待せず行ったのが、神作みたいな事もある訳で、

で、結論としては…予想通りか…笑。
以下、なるべくネタバレ無しで書きます。。

まず、褒めると天正七年の有岡城攻城戦から
始まる合戦シーンの数々、超迫力あります、
レアな高天神城攻城戦もあったし、、

あと筋書きとしては、この映画の本能寺の変は
いまは黒幕説やら各種説が一杯ありまして、
その中のひとつと同じ、、

この設定の伊東潤の小説もありますし、 
そんなに珍しくないのですが…ただ、

その前提としての織田軍団の全ての武将が
互いに疑心暗鬼になってる様は
結構、秀抜かつナルホド感一杯、、

あと役者の人々の演技が素晴らしいす。

加瀬信長の狂気振りは最高ですし、、
遠藤村重とか大森秀長とか西島光秀とか
皆さんキレキレです、、

役者に関しては一人を除いて素晴らしいす。。

で、ココからボロクソ系、始まります。

結局、たけし自らやってる秀吉がなんだかなぁぁ、
なんですよね、、ドイヒ~~~かと、

そもそも年齢的にムリがあるし、
キレキレの狂気振りの加瀬信長の天下を
簒奪する者としての狂気も熱も全く感じないです。

ただの滑舌の悪いおじいちゃんが
一人いるみたいで、、

その男凶暴につき、のタケシのただ写ってる
だけで狂気を感じるようなスゴミは
もう欠片もないす、、

まあ、コレは誰でも年はとりますけどね、、

で、この映画はキレキレのバイオレンスと
笑いが売りらしいですけど…

その笑い部分が、たまに北野秀吉が
シニカルな台詞とか言うのですが
全然、面白くもなく、、

一応、ツービートをリアルタイムで子供の頃
見てて、、ドリフ8時だよの予定調和の世界を
破壊した革命児タケシのファンですが、いまの
タケシは特に面白くもなく、、

まぁ、コレは自分が老いぼれただけの可能性も
ありますが…ただタケシが老いぼれた可能性も
もしかして、あるかもしれんし、、

映画ラストシーンは結構、秀抜で
往年の北野映画のキレを垣間見せるのですけど、、

このラストシーンを撮りたかっただけか感が
全開~~~、、

結局、北野秀吉が全てをブチ壊してるという、、

勝手に妄想すると…北野武には光秀を演じて
欲しかったす、、年齢的にも合うし、

光秀は本能寺の時に54才説が標準ですが
67才説もあり、正確には年齢不明、
 
で、昔はキレキレだったけど
今はただの常識的な老人、、意見や不満は
あるけどそこに革新性はゼロ、、

コレって光秀の最大公約数的イメージですし、
まさに、まさに、現在のタケシに重なると思う。

そんな北野光秀が加瀬信長から凄まじい暴行を
うける、、老人虐待の極み的な、この老いぼれ~~
とか死にぞこない~~とかとか罵られつつ、、

最高すよね~~、ソレが見たかったぁぁぁ~~、

で、逆ギレした北野光秀が本能寺の変を起こし
最後は自分が首になってしまう~~~、、

コッチの方が面白くないすかね、、、笑
テーマは老人の狂気~~~、、です。

ともかく、この映画の北野秀吉が何を伝えたいのか
さっぱり😖分からん、、

いや、分かる気もするけど、世の中の不条理とか
なんやらかんやらとか…そんなものは
あまりにも説明的で退屈じゃないすかね。。

まとめると…見どころ満載の駄作かぁぁ~~~、
年老いた巨匠が撮った説明的な映画すね、、

まぁ、色々、絶望してて世界を笑いたいのかも
ですが、、だったら、まず自分の存在を
笑いものにしろよ~~とかとか、、思うのでした。

自分が巨匠なんだから…。
で、そういう権威を笑い物にするのが
タケシなんじゃ…ま、昔のファンの戯言ですが…。

つまり、さういうエネルギーは、もうないのかぁ。
まぁ、人は皆、老いるのかぁぁ…トホホでした。。

■直近の映画記事はコチラ 


なんか…映画ずいてきてて、近々
リドリースコット監督のナポレオンを 鑑賞予定。

ブレードランナー等々、熱烈ファンです。
なんか、SF映画監督のイメージありますが、、

歴史モノにはコロンブスという個人的には
超名作あり…楽しみです。。