「どうしましょう・・・。」
「どう致しましょうか・・・。」
レストラン、シェル・レランの一室で、シレーナとカマロンが同時にため息をついた。
シレーナは机にあるチラシを一枚、つまみ上げて目を通す。
そこには、こう書かれていた。
【土用の丑はうなぎの日! シェル・レラン特製うな丼を食べて元気になろう!!】
もう一度ため息をついてから、それを持つ指を離す。チラシはヒラヒラと、元あった机に舞い落ちていった。
「思ったより注文が多くて嬉しかったのですけどね・・・。」
「まさか、肝心のウナギが不漁とは思いませんでしたね、お嬢様。」
カマロンは机にある書類に再び目を通す。
そこに書かれている数字は、漁獲量が当初の予想より遙かに少ない事を示していた。
「お嬢様、このままでは予定数に達しないのは明白でございます。早急に何か手を打たなければなりません。」
「・・・そうですわね。カマロン、少し考える時間をいただけませんか?」
それっきり、シレーナは黙ってしまった。
「・・・シシシ、これはいー話を聞いたデスよ。」
扉の向こうで、不気味に笑う声一つ。
「・・・そうだ! こうすれば・・・面白くなりそうデス、シシシ・・・。」
(本編へ続く)
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