小説 イタリア・ルネサンスI 

   ヴェネツィア

塩野七生 新潮文庫

 

<なかなか本を読む時間が取れない>
仕事に、家事に、試験勉強に、「あつまれ動物の森」でなかなか本を読む時間がなかった。これに「burn notice」を見るのにも時間がいるからなかなか読み進まない。おまけにインフルエンザ予防接種で、熱が38度もでてしまった。今日、やっと読み終わった。
 
<早く行かないとー海面下に沈みつつあるヴェネツィア>
いつものように読ませる話だ。ヴェネツィアにはまだ、行ったことがないが地球の温暖化の影響で海面下に沈む前に行ってみたいものだ。ゴンドラに乗って運河を廻る。日本では、潮来もいいな。
 
 
<中世のヴェネツィア共和国の話>
中世の時代に覇権を誇ったヴェネツィア共和国の話である。時代は、ウィーンの第一次包囲の頃。1530年頃だ。ベネツィア共和国元首アンドレア・グリティの息子(非嫡出子)アルヴィーゼ・グリティの話である。勿論、小説であるから脚色してあるのだが、オスマントルコ、ハプスブルク家、ベネツィア、ローマ法王の謀略が錯綜し、それにオリビア、リヴィアの女性陣がからむ。
 
<メジゲの戦いで戦死>
実際のアルヴィーゼ・グリティ自身は、1534年にメジゲの戦いで2人の息子とともに殺されてしまいます。イスラム教に改宗するなど波乱万丈の人生だったようです。
 
<緑の表紙がいいぞ>
しっとりとした話をくるんでいる、このしっとりとした緑色の表紙がいい。中世のヴェネツィアの雰囲気を醸し出す。眠れない夜に、アドリア海の宝石、ヴェネツィアを夢見ながら、是非、読まれたし。