新宿駅に着くと、Mさんから連絡。
寝坊して少し遅れるという。
それならばと彼は外に出て、喫煙所へ。
外は灼熱。
一服する彼の横で、アメブロのメッセージにちまちま返信していると、横から彼がちょっかいしてきた。
私の手をひょいと掴み、金属製の手すりにピタッと。
「熱っ!なにすんの!目玉焼き焼けるレベルだわ」
「あははは」
「もぉ!バカなの?」
彼はケラケラと楽しそうだが、こっちはいい迷惑だ(笑)
待ち合わせ場所に戻った頃、再び連絡が。
身分証忘れたから取りに戻る……と。キャンプには身分証がないと入れない。
Mさんと合流して一緒にランチは無理になり、乗車時間にホームで合流することにした。
彼と二人、ごはんを食べに行った。
ずっと前に二人で行ったお店に行き、彼はトンカツ、私はイカフライを食べた。
とても安くて美味しいお店で、とても混んでいるが回転の早いお店。
その後近くのヨドバシに入り、カメラコーナーを見た。
アレもこれもいいねと、各社のレンズを見ながら話した。
なんだか今日は素直だし、ずいぶんと私に気を許している?
少しだけ、二人の距離が前と違うように感じた。
話題のメインが私の得意分野だからかもしれない。
待ち合わせ時間にホームに行くと、無事Mさんと合流できた。
寝坊して、更に忘れ物まで。仲間うちでしばらく語り草にされそうだなーと笑っていた。
途中の駅でMさんのお友達と合流。四人になった。
キャンプの最寄り駅には新宿から1時間弱で到着した。
あまりの暑さに、持参してきた帽子を被る。
「これ、Mさんにもらったやつ」
「おー、どう?一応フリーサイズって書いてあったけど」
私が被ろうとしていると、彼がつばを掴んで、前が見えないくらいに深く被せてきた。
「もー、邪魔しないの」
「してないよー」
やきもち?……なわけないか。
駅からはバスに乗る。
バス停はすごい行列だった。
風に飛ばされそうになった帽子を被り直そうとしていると、彼が手伝ってくれた。
3台目のバスにようやく乗って、キャンプに到着。
そこには目を疑う光景が広がっていた。
一体どこまで続いているのか?という程の、人の列。
三年ぶりに開催のイベントということで、待ち望んでいた人々が押し寄せていた。
家族連れが多いのが意外だった。
行列の最後尾を探し、列に並ぶ。
ディズニーシーのトイストーリー並。
人の流れは早かったものの、中に入れたのは1時間後だった。

白いパンツを買おうかしら
