9月の休みの日、下町を散歩しました。
東西線の木場駅から歩きました。
(Hexanon AR 40/1.8)
木場駅のそばの沢海橋。永代通りの橋です。
(Hexanon AR 40/1.8)
南北に流れている大横川が、沢海橋の南側でカーブして向かうところ。
河というか、運河がある風景は、ふだん同じ東京でも山手に住んでいるので新鮮です
(Distagon 35/2.8 AEJ)
洲崎神社にやってきました。
元禄年間に創建された時には、海に面していたんだとか。
近世の『名所図会』類にも載っています。
さて、この洲崎神社の境内に、波除碑(なみよけひ)があり、「津波警告の碑」とされています。
こちらがその波除碑(津波警告の碑)です。
(Ai-S Nikkor 24/2)
この波除碑は、寛政6年(1794)に建てられたものです。
説明板などによると、次のようないきさつがあります。
その3年前(寛政3年)の9月に、海沿いの地域では高潮(大津波)で家屋が流され、死者・行方不明者も出た時に、幕府が海側の土地を買い上げて空閑地とし、その北辺にこの石碑を建てて、その南側(海側)に住まわせないようにしたのだとか。
「津波警告の碑」ですが、いわゆる地震の津波ではなくて、高潮による災害だったんですね。
でも、国土地理院の地形図には、自然災害伝承碑として記載されています。
砂岩でできているためにいたみやすかったのか、元は6尺あったのが半分くらいになってしまっています。
碑面も断片しか読めません。左の行は、文末の「十二月日」かな。
(FD 55/1.2 S.S.C.)
いつも通り、カステラくんたちも撮ってあげましょう
(Hexanon AR 40/1.8)
洲崎神社にもおまいりしました。
(Hexanon AR 40/1.8)
境内をあとにする前に、カステラくんたちも撮りましたが、写真がなんだか暗くなってしまった…。
(Ai-S Nikkor 24/2)
いまの波除碑周辺です。
警告から年月が過ぎて、いまや南側はさらに埋め立て地が広がって、神社の南も何も、たくさんの人が住んでいることに不思議な感覚を覚えました。
2023年9月 江東区
SONY α7Ⅱ
Hexanon AR 40/1.8
Distagon 35/2.8 AEJ
Ai-S Nikkor 24/2
FD 55/1.2 S.S.C.