夜中、身体中をかけめぐる電波が

ビリビリビリビリ、すごかった。

 

これ、ツインさんに出会って

一年目のときに毎日あったやつ。

 

当時は彼がツインレイだとは

気づいてなかったけども。

 

 

 

朝、洗濯物を干そうとしたら

突然

 

 

卒コンじゃないやん!!

 

 

って声がした。

 

 

 

ん?

ツインさんの電波かな?

時々、一言のときがあるから。

 

 

 

やっと分かったのかなぁ。

今の私の大ピンチな状況を。


自立するって決めてから

情報流すのやめたんだ。私。

 

 

 

以前、私の気持ちがバレたときも

タイムラグがあった。

 

私が覚醒すれば

ツインさんが遅れて覚醒するのかな?


 

 

ツインさんのそばを通るのは

1週間ぶり。

わざと避けた日もあったけど

なんやかんやで忙しかったのだ。

 

 

待ってますよ

逃げないでくださいね

 

の電波を思い出した。

 

 

本当にツインさんの

電波だったんだろうか。


私が勝手に妄想した

言葉かもしれない。

 

 

だけどやっぱり信じて

いつもの道を通ることにした。

 

 

 

ツインさんは

前に出ていた。

 

だけど人通りの多い時間帯で

いろんな人に挨拶してた。

 

 

へぇ、前に出てんじゃーん

なんて、通り過ぎようとした時だった。


突然、挨拶のテンポが早くなって

 

「おはようございます!」


って

めっちゃ大声が聞こえた。

 

 

だから



え、あたし?

まさかあたしに言ってます?

 

 

そう思って振り向いたけど

ツインさんは背中を向けていた。

 

 

なんだ、勘違いか……

 

 

でも

 

 

私に言った気がするんですが

なぜでしょう……?

 

 


翌朝。



家を出たとき


今日もツインさんいるかなー

って考えた。


いないかなぁ。


いや、いるって信じようかな。


今まで信じるのが怖かったんだ。

期待はずれだとショックだから。


今日は絶対いるって

信じよう!




そう思った瞬間だった。


ふとね、ひらめいたんだ。



あれ? 

もしかしてツインさんって

私のこと待ってる?


邪魔なんかしてなくて

私が通るのいつも待ってる?


あ、そっか

待ってたんだぁぁ!


って、

そんなふうに

パッと答えが見えたの。

不思議と確信があった。





奇跡が起きたのは

そのあとだった。




ツインさんのいる場所の近く。

たくさんの人通りがあるとこでね


なんか浮いてる人が見えたんだ。



すごく遠くて

だけど、すごく気になって。


このパターンはもしやツインさん?



ツインさんてね

いつも人混みで

みんなと浮いて見えるの。




距離が近づくにつれて

ツインさんだと確信。


え、いつもと違う場所じゃないか。

なぜそこに?



ツインさんは人混みのなか

私のそばへやってきた。



そしたら自然と

ツインさんの前を

通らなくちゃいけなくなってね。



ツインさんが通る人に挨拶してるんだ。

で、なんか順番みたいな流れになってて


えーっ、何この流れー。

逃げれない。いや、逃げたくはない。

だけど逃げたいー。


そしたら案の定

私の番になっちゃったらしく

すぐそばで、目があった。


ツインさんが

私をつかまえたみたいに

正面から挨拶してくれたんだ。




電波は間違いなかったんだ。


逃げない、あきらめない


って言葉も



待ってますよ

逃げないでくださいね



と、私に送った言葉も。


全部

本物だった。



昨日の大声もそう。

通り過ぎるしかなかった私に

言ってくれたんだ。

逃げてないよ、ここにいるよ!って。




そして今日

ツインさんは自分から

もっともっと

前に出てきてくれたんだ。


絶対に私をつかまえられる場所まで、自分から。




そのあと

挨拶を返した私は

嬉しくて思わず笑顔になった。


そしたらツインさんも

ふっと笑顔を見せてくれたんだ。



戻ってきたツインさんは

なんだかたくましくなっていた。


その熱さを見て思い出したんだ。


あ、やば。

この人、元々熱血な人だったっけ?


この先、ある意味怖いかも。笑




帰り道。

ツインさんの仕事場に明かりがついていた。


ここにいるよって

言ってくれてる気がした。




目に見えない不思議な出来事。

今はただの偶然にしか見えないけど

現実はこれからついてくる。


そんな気がしてならないんだ。



また報告します。