昔話001 | Cassius Clay(カシアスクレイ)ブログ

昔話001

 小学生の頃に女子の間で「コックリさん」なる占いが流行した。
 それ自体は大変ポピュラーで、時代を超えて児童に受け入れられている占い遊びである。

 ある時、クラスメイトのA子さんは、その占いのことを知らない人間に「コックリさんのバカと言ってごらんなさい」と質問をしていた。
 相手が問われるがままにそれを喋ると、彼女は「コックリさん」は大変恐ろしい存在であり、その悪口を言ってしまったあなたには「祟りがある」などといって怖がらせていたのだ。

 それを見ていた僕は、どうしようか迷ったのだが結局A子さんに言ってしまった・・・。

 「まず、君がそれを喋ってしまっているよね」と。

 A子さんは、その事実を理解すると、怖くなったのか泣き出してしまったのだった。
 ごめんなさいA子さん、泣かせるつもりはなかったんです。本当に申し訳ない。