世田谷区三軒茶屋にて
カサンドラ自助会を開催している
看護職ボランティアです
次回は11月26日午前
三軒茶屋らぷらすです
昭和女子大学のお隣の建物です
渋谷から10分くらいです
さて
今日のカサンドラさんのお話は
【隣の芝生は本当に蒼くみえる】です
カサンドラさん、
悩みごとがあって他人に話をしても
大抵の方は理解できません
よく、理解してもらえない例として
カサンドラさんがお話してくれるのは
医者も心理士にもわかってもらえないと言います
そう。
カサンドラさんの悩みは
言ってみれば
夫婦の戯れ言に聞こえなくもない
でもそんなことはない
奥の深い話です
あるカサンドラさん
夫婦の会話が通さじなさすぎて
頭がおかしくなりそうだという
手が離せない時に
それとって!というと
なぜか激怒
子どもが不登校になって
なかなか解決しない
子どもが日に日に元気がなくなり
真剣に悩んでいる時
一人で抱えるのもツラすぎて
ダメ元で夫に
悩みを吐露したところ
なぜか笑顔
?????
わけがわからない
そういえば夫といえば
子どもが不登校になっても
何かアクションをするわけでもなく
いつもと変わらない日々を送ってた
何を考えているんだか
と悶々としてた
カサンドラさん
悩みが溢れそうになって
つい夫に話してしまった
なんとまさかの笑顔である
怒りMAX!!!頭から湯気がでそうなくらい
頭にきたけど、
冷静を装って
なんで笑っているの?と聞いた
俺の子ってことだよね!とニコニコしてる
自分も不登校だったらしい
悩んでいる妻、子を前に
笑うってどうよ
逆に悲しくなった
こんな驚くことはしょっちゅう
何か相談をすると
まるで週刊誌のゴシップ記者のように
詳細を事情聴取
こっちの悩みをよそに
なんだかワクワク楽しそうにみえる
ひとしきり聞いた後に
何をコメントするかというと
【俺には関係ないからわからない】
それかと思うと
全く興味ナシ
悩んでいる妻を元気づけようとするなんて
高度なことは絶対にできない
【この人に何を話したらいいんだろうか】
当たり障りのない話
傷つかない話になってくる
そんな
カサンドラさん、
レストランに一人で入った
隣の赤ちゃん連れ夫婦がいた
お腹すいたのか赤ちゃんが泣いてる
奥さんは
夫に赤ちゃんを任せてミルクを作り
その間は夫があやしてる
ミルクを飲ませてゲップさせるのは夫
奥さんはその間に
手早く食事を済ませてる
【あ、俺やっとくよ】と赤ちゃんをベビーカーにのせて、夫は足早にお会計に
夫婦の連携プレーである
行程としては単純で
①泣く
②あやす
③ミルクを作る
④ミルクを飲ませる
⑤食事を食べる(大人)
⑥ゲップをさせる
⑦帰り支度
⑧お会計
である
どちらかが負担にならないよう
均等に分担
赤ちゃんのミルクなんて
1日に何回もあるわけだから
今さら教えることなんてあるはずない
連携プレー
あーーー。
普通の夫婦っていいな
カサンドラはそう思う
そして悲しくなる
このたった8つの行程すら
スムーズにできたためしがない
何やるの?
どうやるの?
何でも俺がやらなきゃいけないの?
自分でやれば
どうしたらいいの?
もっと丁寧に教えろよ
お前の教え方が悪い
こんなバリエーションの会話が
たった8行程でも
何回もやり取りかあって
いちいち答えるのも面倒だし
かといって全部自分でやって
食事がゆっくり食べられないのもシャクにさわる
もどかしい毎日なのである
そのカサンドラさんが言った
隣の夫婦は本当にに良くみえる
隣の芝生は本当に蒼くみえる
お金持ちとか、美貌とか、優しいとか、
そういう意味での【うらやましさ】ではなく、
【普通のやり取り】という
カサンドラさんが手を伸ばしても
絶対に手に入らないものである
カサンドラさんのツラさがよくわかる
場面なのである
普通の夫婦には
わからないだろうな
がんばれ
カサンドラさん
味方はいる
仲間もいる
孤独じゃない
自助会は
来週日曜日です