Tondonia2009年 | カサデマチャ瀧本のひとり言 

カサデマチャ瀧本のひとり言 

スペインと日本遠くて近いバモスな2つ

BODEGA Lopez de Herendia Vina Tondonia

生い立ちは伝統的ボデガと同じく、

ボルドーがフィロキセラで壊滅的な頃Don RafaがHaroの町はずれ

エブロ川ほとりに情熱を持って創業したスペインの名門ワイナリーTondonia。

Don Rafaelはチリ生まれですが、両親はともにバスク人。

家族は世界中に散らばり活躍しているとのこと。4代目当主Don Pedroの息子Julioが来日した際にお話して感銘してリオハ研修でどうしても行きたかったところ。

ブドウ栽培からワイン造りまでの全て

昔から変わらないまったく自然な形のままに行う.

歴史は1877年創業した、Haroで最も古いボデガ。

Don Pedro息子さんJulioと娘さんMaria Jose

Julioは畑、葡萄を管理し、Maria Joseは外交、醸造

トンドニアの他にクビージョ、ザコニア、ボスコニアの3種あります。

農薬は極限まで減らしています。

畑、葡萄はとても手間暇かかります。

収穫は状態の良いブドウだけを丁寧に手摘み。

その葡萄の1房1粒に対する思いが

ワインにもあらわれています。酵母の添加も一切行わないとのこと。

自然に存在するバクテリアのみでブドウジュースを醗酵させてワインにする。

巨大なワインカーヴを持ち、そこでワインを数年~数十年熟成させて

伝統的クラシコワインは、長期間熟成してやっと美味しくなります。ので飲み頃を迎えてから出荷する。最低瓶内で6か月休ませてからでないと出荷されません。

 

この3銘柄は高校・大学・社会人それぞれ思い出深い年です。

白87年緊張の中、自分を信じていた受験生、

赤91年就職活動、大学から社会人へ踏み出そうとしていた時期、

ロゼ97年にはJT本社マーケティング部に属しながら将来の具体的なスケジュールとして

会社勤めを卒業してスペインへ渡ることを決意していました。

あの時に収穫されたワインなのか。などと話したりするうちにワインが開いてきた。

フレーバーは豊かでやわらかな樽香と深く複雑な味わいが優しく体の中にしみいってきます。

宝石を身につけたような、良い人と巡り合えた幸せな気持ちになれた

トンドニア訪問。

 

日常は葡萄であり、芸術活動はワインである。